2007年05月14日

The Lost Generation / The Sly, Slick And The Wicked

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シカゴ出身の4人組コーラスグループ、ロスト・ジェネレーションの1st(70年産)。
先日再発LPにて購入。

プロデューサーはシャイライツのユージン・レコード、
アレンジメントはトムトムことトーマス・ワシントンが担当。

正統派シカゴサウンドに、ほのかに甘さを漂わせた作りになっており、
メンバー4人とも若いながらも、全面に押し出したコーラスワークのレベルが高く、思わず息を呑んでしまう。

アルバムは全10曲収録。
彼らの最大のヒット曲であり、独特の魅力的なメロディーラインを、
ローレル・サイモンによるディープに唄いこむリードと、妙なエコーを効かせたコーラスで聴かせる
アルバムタイトル曲「Sly, Slick And The Wicked」はもとより、

重厚なコーラスワークにクラリネットのせつない音色、
そして雨と雷の擬音でスウィート好きをK.O.する傑作バラード「Someday」、

3/4拍子のノーザンダンサー「Wasting Time」や、
やはりここでも妙なエコーを効かせたコーラスとローレルのゴスペル唱法が熱い「Wait A Minute」と良い。

また、モーメンツ「Love On A Two Way Street」や、デルフォニックス「Didn't I」、
チェアメンの「Give Me Just A Little More Time」といった同僚のカバーも素晴らしい出来で、

特にチャールズ・ライト & The Watts 103rd St. Rhythm Band の「Love Land」は、
オリジナルに匹敵する程の傑作カバーに仕上がっている。

しかし、何故サイケ調(しかも白人)のジャケなんでしょうね〜
当時のベトナム戦争と何か関係あるのかしら?
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2007年05月12日

Kellee Patterson / Kellee

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ソウル・ジャズ・シンガーのケリー・パターソンの2nd(76年産)。
先日中古の再発LPにて購入。

元々ジャズ畑の歌手ということで、生粋のソウルフリークから敬遠されてしまっているが、
レアグルーヴやフリーソウル、はてまたHip-Hopフリークのソウル好事家たちに
人気のあるアーティストの一人だ。

本アルバムは、ソウルとジャズ・フュージョン系の楽曲を取り上げた作品となっており、
彼女の鼻にかかったコケティッシュな歌声が可愛らしく、曲調とマッチしている。

やはり一番人気は、レアグルーヴの最高峰として名高いバリー・ホワイトのカバー
「I'm Gonna Love You Just A Little More Baby」であるが、
他にもジャズ寄りの「What You Don't Know」や「Jolene」といった疾走感あるアップナンバーや、
フリーソウル風味の「Time To Space」や「Once Not Long Ago」、
「I'm Gonna〜」同様、好事家にうってつけの「Mr. Magic」と良い。

またソウルもののカバーの中では、
スタイリスティックスの「Stop, Look & Listen To Your Heart」がなかなかの美味だ。

P.S. 太モモ最高!
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2007年05月08日

Sugar Billy / Super Duper Love

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ギタリスト兼シンガーソウルライターのシュガー・ビリー75年産アルバム。
先日再発LPにて購入。

アルバムタイトル曲「Super Duper Love」がイギリスの女性ソウルシンガーJoss Stoneにより、
2003年にカバーされ大ヒットしたが、
そのオリジナルVer.がやはり本アルバムの目玉であることは一目瞭然である。

タイトなリズムセクションの上を、シュガー・ビリーの幾分苦しそうなヴォーカルと、
トレモロがかったギターがからむ最高にかっこいい1曲で、
この曲目当てにこのアルバムを聞いても、損は無いと思う。

また他の曲はどうかというと、
70'sファンクのエッセンスをふんだんに盛り込んだ
「Too Much, Too Soon」、「Suger Pie」(JBそっくり!)や、
彼のルーツともいえるブルースや60'sサザンソウルを想起させる
「Don't Wait, Come To Me」、「Keep Movin' On」など良曲があり満足している。

また唯一のバラード「Love Bug」は、ファンクナンバーに比べ、より自然体に唄われており、
内面から湧き出るディープな黒汁に、思わず聴きほれてしまった。
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2007年05月02日

100 Proof Aged In Soul / Somebody's Been Sleeping In My Bed

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リード・ヴォーカル担当のスティーブ・マンチャを軸に活動していた3人組、
ハンドレッド・プルーフの1st(71年産)。

己の喉を痛めつけるようなスティーブ・マンチャのしゃがれ声が素晴らしく、
冒頭1曲目「Somebody's Been Sleeping」や「She's Not Just Another Woman」といったアップものから、
ミディアムの「I've Come To Save You」や「Not Enough Love To Satisfy」における、
求愛に対する感情表現、その唄いっぷりに胸を打つ。

また、ジョー・スタブスがリードを担当する、
スウィートソウルを意識した長尺の「Ain't That Lovin' You」や、
エディ・ホリデイがリードを担当する、スティーブ・マンチャに負けず劣らず素晴らしいヴォーカルで攻める
「Too Many Cooks」と良い。

8th Dayの1stと共に、珠玉のデトロイト・サウンドを味わえる1枚ではないだろうか。
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2007年04月26日

Howard Johnson / Keepin' Love New

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70's後半から80's初頭にかけて活動していたソウルデュオNiteflyteの片割れ、
ハワード・ジョンソンのファースト・ソロ・アルバム(82年産)。
先日再発CDにて購入。

以前拙ブログにてレビューしたモダンソウルのコンピ『Modern Soul Connoisseurs』の中に、
アルバムタイトル曲「Keepin' Love New」が収録されており、そこで初めてこの曲の存在を知った。
カシーフが手がける美しくキャッチーなメロディーラインとさわやかなサウンドプロダクション、
そしてNiteflyte時代よりもより幅が広がったハワードのヴォーカルが素晴らしく、何度となく聴いた。

アルバム全8曲の中では、やはり「Keepin'〜」が最高の出来なのだが、
重心を効かせた低音と縦横無尽にかけ廻るシンセが印象的なアップ「Say You Wanna」や、
決してディスコ臭くならないスウェイビートで躍らせる「Take Me Through The Night」、

曲調がトム・ブラウン「Funkin' For Jamaica」を彷彿とさせるアップ「So Fine」
(コーラスワークが美味!イチバンとか言ってる)、
このアルバムのPro.チームMighty Mの一人、ポール・ローレンス・ジョーンズと
フレディ・ジャクソンとの共作で、アルバムの雰囲気にまた違った花を添える
シャッフル調の「Jam Song」と良曲ぞろいで満足している。

カシーフを中心とした80's初頭のNYサウンドが、いかにトンがっていたかがわかる、そんな一枚だ。
posted by xylitol at 22:49| Comment(9) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月21日

Hot Chocolate

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オハイオ州クリーヴランド出身の3人組ファンクバンド、
ホット・チョコレートの唯一の作品。(71年産)
先日中古の再発CDにて購入。

Voとギターを担当するルー・ラグランを中心に活動していたグループで、
後に彼はソロとなり、『Is The Conveyor』というアルバムをリリースしている。
(こちらもCD化されているが未聴、聞きたいっす)

このグループの特徴はというと、一言でいえば初期ミーターズのようなタイトなジャズファンクを得意とし、
3人の演奏以外はパーカッションぐらいしか足されておらず、いたってシンプルだ。

アルバムは全7曲収録。Vo入りが3曲、インストが4曲といった構成になっており、

Vo入り3曲のうち、
冒頭1曲目を飾る、いかにもクラブ受けしそうなレアグルーヴ「Ain't That A Groove」や、
ルー・ラグランのしゃがれたヴォーカルが染み渡るスロー「We Had True Love」が良い。

またインスト4曲は、ギターカッティングを中心に組み立てられたインストファンクを中心にしたものだが、
その中でも、せつないムードとギターのいなたい演奏が印象的なミディアム
「Sexy Moods Of Your Mind」が良い。
(なかなかの雰囲気を持つ曲だけに、Voが欲しかった!)

B級感まるだしのジャケ最高っすね〜
posted by xylitol at 23:26| Comment(4) | TrackBack(0) | FUNK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月16日

Blue Magic / The Magic Of The Blue

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フィリーソウルを代表とする5人組コーラスグループ、ブルー・マジックの74年産2nd。
去年(2006年)に、1st・3rdと共に、Collectables盤再発CDにて購入。

ソフトタッチでありながらも、気が遠くなるほどのスウィートネスで押しせまってくる作品で、
傑作といわれる1st同様、2ndも素晴らしく、これまた傑作と言わざるを得ない。

全10曲収録で、アルバムの内容は、
虫歯になってしまいそうな甘いバラード群と、ゴージャスなフィリーダンサーで主に構成されており、

バラードでは、
代表曲「Sideshow」の続編的な作品ながらも、チャイライツの影響も見え隠れする「Three Ring Circus」や、
意識が遠のいてしまいそうな甘さでコーティングされた「Talking To Myself」、
変拍子の多用な使用からトム・ベルの影響を感じさせる美メロが素晴らしい「Maybe Just Maybe」、
ファルセットリード担当のテッド・ミルズ作の「When Ya Coming Home」、「Looking For Friend」
と、どれも甘茶ソウルの醍醐味が凝縮された作品ばかりで、うれしいの一言だ。

またアップでは、
「Stringin' Me Along」や「Let Me Be The One」といった、
心躍るフィリーダンサーも甘々な仕上げで最高!

P.S.やっぱり、こういうのが一番落ち着きますね。
posted by xylitol at 23:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 甘茶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月12日

Force M.D.'s / Touch And Go

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NY出身のヴォーカルグループ、フォースMD'sの3rdアルバム(87年産)。
先日中古の再発CDにて購入。

70年代コーラスグループから受け継がれたスタイルと、Hip-Hopの新しい側面とが融合した、
当時としても極めてめずらしい存在だったのではないかと思う。

アルバム全体の印象はというと、打ち込みを多分に使用したサウンドで彩られており、
今聞くと幾分Too Muchなところがあるが、
彼らの得意とする、ミディアム〜スローものに関しては、素晴らしい絶品曲ばかりなので取り上げてみる。

まずは、冒頭1曲目を飾る大ヒット曲「Love Is A House」。
スモーキーロビンソン似のT.C.D.のファルセットリードと、
ジャム&ルイスが歯軋りして悔しがる様子が目にうかぶような、
最高のサウンドプロダクションで聞かせるミディアムナンバー。

また、ここでもT.C.D.のファルセットが冴え渡る、最高品質の甘茶ナンバー「Couldn't Care Less」や、
正統派バラード「Sweet Dreams」と良い。

1,2枚目もCollectablesからCDにて再発されているので、
是非とも早いうちに聞いてみたいと思った。
posted by xylitol at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 甘茶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月08日

Mike James Kirkland / Doin' It Right...

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ロサンジェルス出身のソウルシンガー、マイク・ジェイムス・カークランドの2nd。
(1st『Hang On In There』が72年産なので、恐らく73〜4年辺りの製作・リリースと思われる。)

彼はソロになる前、Mike & The Censationsというグループで活動していたり、
2枚のソロアルバムをリリース後、
76年にBo Kirkland & Ruth Davisというデュオで1枚アルバムをリリースしている。

2枚のソロアルバムは、レア・グルーヴやジャズ・ファンクの再発を主に手がける
Luv N' Haightから99年にリリースされており、
先日中古扱いの未開封CDで購入した。
(実は今年の6月にP-Vineから紙ジャケ再発CDにて1stと共に再リリースされるとのこと!)

全8曲収録で、冒頭1曲目「Got To Do It Right」のレア・グルーヴ然としたファンクナンバーや、
『Soulful Thangs Vol.4』にも収録されていた甘茶系ミディアムナンバー
「You Put It On My Mind」と良いのだが、
何と言ってもアルバムタイトル曲「Doin' It Right」が目玉であろう。

8分以上にも及ぶ大作で、ゆったりとした曲調とリズムループが、いかにも当時のニューソウル風ではあるが、
前半における女性との会話のやりとりが凄まじく、
ヒステリックで常にケンカごしの女に対し、どもりがちでどこか頼りない男が、
女をなだめながらも愛の告白をする、
といった会話が延々と3分半もの間繰り広げられる作品で、かなり変態チックでエグいのだ。

この1曲のためにこのCD買ったといってよいのだが、他の曲もなかなかのモノなので、まぁー良しとしましょう。
posted by xylitol at 22:02| Comment(2) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月04日

The Chairmen Of The Board

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デトロイトのインヴィクタス・レコードを代表とする4人組、
チェアメン・オブ・ザ・ボードの1st(70年産)。

一応彼らはコーラスグループに属すると思うのだが、
各人とも他のグループで活動していたことから、
ソロシンガーの集合体のようなグループという印象を持つ。

H=D=Hの描く、60'sモータウンの名残りと70'sノーザンソウルの発展が、
このグループにより、実にバランスよく導きだされたのではないかと思う。

それが如実に表れたのが、しゃくり上げるような独特の鳴き声を持つ、
ジェネラル・ジョンソンがリードを取る数曲で見てとれる。

ノーザンソウルを代表する不滅の名曲「Give Me Just A Little More Time」はもとより、
同タイプの「Bless You」や、
クラレンス・カーターによりカバーされ大ヒットしたオリジナルの「Patches」、
フォートップスの輝かしい功績を称えたかのようなノーザンアップ「You've Got Me Dangling On A String」
と、見事に昇華されている。

また、ハイトーンのテナーが印象的なダニー・ウッズがリードを取る「I'll Come Crawling」や
「Tricked & Trapped」といったミディアムも魅力的な楽曲で良い。

アルバムの中には、ビートルズの「Come Together」や、
シナトラの「My Way」といったカバーが収録されており、
思わず首をかしげたくなってしまうのだが、
上記の名曲だけでも余りある作品ではなかろうか。
posted by xylitol at 23:48| Comment(5) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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