2007年07月16日

V.A. / Kelley's Soul Heroes

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アーネスト・ケリーなる人物が関わった、NY&デトロイトのシンガーやグループをコンパイルした、
全25曲入りのコンピ(2007年産)。

60'sノーザンやレアリティな70'sソウルが大半を占める中、
数曲の甘茶曲があったので紹介したいと思う。

まずは何と言っても、このCDの目玉といって良い、
Dynamicsの77年産シングル「We Found Love」であろう。
アーバンミディアムに味付けされた少し陰りのあるサウンドと、
各メンバーの卓越したヴォーカルが幾重にも層を成すその姿は、
コーラスグループとしての意地のようなものを感じてしまう、そんな一曲だ。

また「We Found Love」のカップリング曲「You Can Make It If You Try」は、
フィリーソウルを意識した生き生きしたダンサーで、とても満足している。

そしてもう一曲、
Solid Stateなるコーラスグループの「Right In Your Own Back Yard」がとても素晴らしく、
ズンドコのミディアムリズムに乗っかり、メロウの仕上がった美メロや、
吐息まじりのカマチックなファルセットリード、途中からからんでくるテナーとバリトンのヴォーカルと、
甘茶好きにはタマらない魅力満載の一曲でヤラレる。

他にも、本CDで裏注目されているBarrett Strongの82年産シングル「You Make Me Feel The Way I Do」や、
Solid Solution「Think About It Girl」、
Perfect Touch「Merry Go Round」(彼らは3人組と判明!)といった好曲が収録されている。

僕のようなコーラスグループ好きには当たりの少ないコンピではあるが、
Dynamicsのレア曲2曲が聴けるだけでも、価値のあるコンピではないかと思う。

ちなみにzoukyさんのレビューはこちら
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2007年07月08日

The Ballads / The Gift Of Love

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米西海岸出身のヴォーカルグループ、バラッズの1st(69年産)。
先日再発CDにて2nd『Confessing The Feeling』と共に購入。

以前拙ブログで取り上げたベスト盤CD『Sweet Soul Sensations』は、
好内容だったのに反し、音源が良くなかったので、
今回のオリジナル形態ならびにデジタル・リマスターでのCD再発は、まさに快挙であり、
今年のリイシューワークのトップ1,2に相当する作品ではないかと思えてならない。

CDの内容は、本編12曲に、シングル3枚の両面6曲、未発表3曲の、
合計21曲という超豪華盤に仕上がっている。

名は体を表す、という言葉があるように、
やはりドゥーアップの流れを汲む6/8拍子のバラード郡の出来が素晴らしく、
「God Bless Our Love」や「I Love You, Yeah」、「The Gift Of Love」や「Goodnight My Love」などにおける、
リードヴォーカルのレスリー・パーマーの表現力豊かで力強い唄いっぷりに、胸をしめつけられる。

またジョン・フォスターと思われるバリトンリードのミディアム「Wish I Knew」や、
スウィートマナーを守ったコーラスワークと共に聴かせる「I'm Nothing Without Love」と、
これ股素晴らしい出来だ。

60'sモータウンを彷彿とさせるアップもの(「Just A Little Misunderstanding」や「I Can't See Your Love」)も
ハツラツとしていて良いし、その充実した内容に脱帽するほかないだろう。

帯にも記しているが、まさに世界に誇れるCDをリリースしてくれた、
P-Vineならびに関係者に感謝したい。
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2007年06月30日

Timeless Legend / Synchronized

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オハイオ州出身の4人組コーラスグループ、タイムレス・レジェンドの唯一のアルバム(76年産)。
先日再発CDをさんから購入(サンクスです!)。

CDの内容は、本編9曲+ボートラ2曲という構成。

本編の内容はというと、
躍動感のある力強いアップ「I Was Born To Love You」で幕を開け、
ソフトロック風の「Lonely Man」や、スライ風ファンク「River Boat Queen」、
ラテン風味の「Checking You Out」があると思ったら、
女性ヴォーカルをfeat.したバラード「Love's Choice」と、
非常にバラエティーに富んでいる。

その中でも、屈指の甘茶バラード「You're The Best Thing」が素晴らしい出来で、
ファルセットとコーラスの絶妙なハーモニーが味わえる、
まさに絵に描いたような王道の甘茶ソウルが堪能できる。

また「Where There's A Way」は幾分地味ではあるが、
「You're The〜」に準ずる内容の甘茶曲で、なかなかの美味だ。

ボートラは、80年産のシングル2曲で、
「Do You Love Me」は80'sらしいアーバンテイストなバラードで、
ブラックミュージックの漆黒な世界が広がる、まさしく黒い大人が聴くにふさわしい一曲。

とかく値段と内容とが伴っていないレア盤というのが存在するが、
この盤に関しては出来は上々だし、ジャケは雰囲気あるし、
なかなかの好盤として位置づけても良い作品だと思います。
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2007年06月23日

Micheal Wycoff / Love Conquers All

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米西海岸で活動していたヴォーカリスト兼キーボーディストの
マイケル・ワイコフの2nd(82年産)。
先日再発LPにて購入。

フリーソウルがらみで10年ほど前に一度CD再発されたのだが、
すでに廃盤になっているため、なかなか手に入らない代物になってしまった。
今回はLPでの再発ではあるものの、聴けることができ、とても感謝している。

実際のところ、このアルバムのハイライトは、Zhaneの「Hey Mr.DJ」ネタで知られるミディアムダンサー
「Looking Up To You」に他ならないのだが、

ダニー・ハサウェイに影響を受けたと思われるヴォーカルスタイルを駆使し、徐々にソウル熱を上げていく、
傑作のミディアムスロー「Love Conquers All」や、

よりダニー・ハサウェイスタイルを踏襲したフュージョン風の「Take This Chance Again」、

80'sファンク調の「Still Got The Magic」、「Diamond Real」と良い。

再発LPもいいんですが、やはりCDでクリアな音で聴きたい一枚ですね。
再CD化キボンヌ。
あと、「Love Conquers All」を教えてくれたさんにサンクス!です。
posted by xylitol at 22:56| Comment(4) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月17日

The Beginning Of The End / Funky Nassau

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バハマ出身のマニングス3兄弟+1の計4人のメンバーによるマイアミ産ファンクバンド、
ザ・ビギニング・オブ・ジ・エンドの1st(71年産)。

バハマ出身ということもあり、ラテン・フレーヴァーを盛り込んだホーンセクションと、
70年代初頭のファンク・フレーヴァーそのものを捉えたギターカッティングのかっこよさの、
2つの軸で作り出されるサウンドとグルーヴが最高に気持ちよく、思わず踊り出したくなるほどだ。

バハマの首都ナッソーを讃えた彼らの代表曲「Funky Nassau」を基準と置いたとき、
他の曲はどれもそれをひな形にし新たに作られた、いわば二番煎じ的な曲がほとんどなのだが、

より攻撃的に仕上がった「Come Down」や「Sleep On Dream On」、
サンタナ的なラテンロックのインビさが味わえる「Pretty Girl」、

そして、Pete Rock & C.L.Smoothの「T.R.O.Y.」ネタで知られるインストファンクの傑作
「When She Made Me Promise」と素晴らしい。

ラテンとファンクが融合したストリートファンクを楽しめる一枚だ。
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2007年06月10日

The Futures / Past Present And The Futures & The Greetings Of Peace

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フィラデルフィア出身の5人組コーラスグループ、フューチャーズが、
P.I.R.に在籍していたときにリリースした2ndと3rdを2in1したCD。

78年産2nd『Past Present And The Futures』は、名盤として誉れ高い
1st『Castels In The Sky』に負けず劣らず素晴らしい作品で、
1stには少なかったメロウムードの要素をより加えることで、
コーラスグループとしての完成形を示した好盤に仕上がっている。

「Part Time Party Man」や「You're The One / Someone Special」といった
ゴージャス感漂うフィリーダンサーから、

メロウグルーヴの最高峰「Ain't Got Time For Nothing」や、
ファルセットリードの歌声にしびれてしまう「Your Love Is Deep Inside Of Me」、
完全にEW&Fを意識した「Come To Me」といったメロウムードたっぷりのミディアムナンバー、

そして、イントロのベースの語りといい、テナーとファルセットのからみといい、
否応なしに胸に突き刺さってくる失恋ソングの傑作「I Wanna Know; Is It Over」と、
全8曲、駄曲一切なしの一枚で、大満足だ!

そしてもう一枚、80年産3rd『The Greetings Of Peace』は、
フィリーとしては後期にあたる作品。
ギャンブル&ハフらしいフィリーダンサーよりも、ミディアム〜スローの出来が良く、
大味ながらもテナーの唄いっぷりで押すスロー「Why Must It End」や、
ハーマンズ・ハーミッツのカバー「Silhouettes」が良い。

ちなみに現在このCD廃盤ですが、
UKのEdselから同内容+ボートラ1曲追加したCDがリリースされているので、
興味のある方は、そちらでどーぞ。
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2007年06月03日

Whatnauts / On The Rocks

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ホワットノウツの3rd(72年産)。
先日アナログの再発盤にて2ndと共に購入。

Pro.は甘茶大王ことジョージ・カーと、もう一人、マイケル・ワトソンの2人の連名になっている。
推測ではあるが、全8曲中5曲(1,3,4,6,8曲目)のスウィート路線をジョージ・カーが、
残り3曲(2,5,7曲目)をマイケル・ワトソンが、別々にプロデュースしているのではないかと思う。

全体のサウンドは前作と同様、妖しくも魅惑的なニュージャージー・サウンドが堪能でき、
「You Forget Too Easy」や「Hurry Up And Wait」といった、
ジョージ・カーオリジナルのやるせなさ満載の楽曲や、
明るく軽快な調子ながらも、なぜかせつなくさせるシャッフルビートのダンサー「Blues Fly Away」、
スモーキーロビンソン&ザ・ミラクルズの原曲を、
より黒くこってりと煮込んだような深い味わいで聴かせる傑作カバー「Ooo Baby Baby」
と素晴らしい出来だ。

またマイケル・ワトソン作のファンク調の「Heads Up」や「Why Can't People Be Colors Too?」は、
スウィートとはまた違った彼らの一面が見てとれて、非常に興味深い。

P.S. ジャケが2ndと同じ服っていうのが、手抜きでいいっす。
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2007年05月31日

The Whatnauts / Reaching For The Stars

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メリーランド州ボルティモア出身の3人組コーラスグループ、
ホワットノウツの2nd(71年産)。

90年にリリースされたベスト盤『Come Into Sweet-Bitter Soul』に、
このアルバムの音源8曲中7曲が収録されており、ずっとそれでまかなってきたのだが、
先日アナログ盤にて再発されていたので購入した。

やはり何度みても、噴水でポーズるインパクト大のジャケは、スゴい!の一言だ。

甘茶大王の異名を持つジョージ・カーのプロデュースによる、
ストリングスを多用した官能的なニュージャージーサウンドに乗り、

甘茶ソウルの名曲として名高い、彼らの代表曲「Try Me」はもとより、
ポインデクスター兄弟のペンによるかわいらしいミディアム「I Dig Your Act」や、
どこを取ってもどうしようもなくジョージ・カーしている「We Will Always Be Together」、
レーベルメイトのモーメンツが書き下ろしたシルキーソウル「Alibis And Lies」と、

荒々しく猛々しいバリトンに、絹を裂くようなキンキンのファルセット、
そして完全に泣いちゃってるコーラスが、甘く・せつなく・やるせなく唄いまくる。

言うことなしの「名盤」だ!
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2007年05月25日

Honey Cone / Soulful Tapestry

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ホットワックス=インヴィクタス(以下H=I)を代表とするガールズグループ、
ハニー・コーンの3rd(71年産)。

いわゆるシュープリームスの栄光を再び、といった趣きのグループではあるが、
女性としての自立心や態度はあきらかに60'sガールズグループとは異なるものを持っており、
アイドルという要素だけではない、歌心に満ちあふれた実力を見せつけてくれる。

何よりも、主にリードを担当しているエドナ・ライトのヴォーカルが素晴らしく、
ゴスペル育ちのメリハリのある歌唱力は、大ヒット曲「Wants Ads」はもとより、
「Stick-Up」や「One Monkey Don't Stop No Show」、
「Don't Count Your Chickens (Before They Hutch)」といった、
栄光のH=Iサウンドの名曲アップから、

「Who's It Gonna Be」、「All The King's Horses (All The King's Men)」といった傑作バラードと、
適度に味わい深い表現力で聴かせてくれる。

ちなみに本アルバムは11曲収録で、
A面に当たる1〜6曲目は主にアップもの、
B面に当たる7〜11曲目はミディアム〜スローものと区別されており、
A面は文句なし、素晴らしい出来だ!
posted by xylitol at 00:11| Comment(4) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月20日

Eddie Holman / I Love You

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ヴァージニア州出身のシンガー、エディ・ホールマンの1st(70年産)。

彼が放つ魅惑のファルセットと、ドゥーアップを基調とした6/8拍子のバラード郡全11曲が堪能できる。

代表曲「Hey There Lonely Girl」と、アルバムタイトル曲「I Love You」を双璧に、
「It's All In The Game」や「I'll Be Forever Loving You」、
スカイライナーズの「Since I Don't Have You」のカバーなど、
鼻にかかった地声とファルセットを巧みに操るホールマンの卓越した歌いっぷりと、
大仰なオーケストレーションがマッチしていてとても良い。

出来れば2,3曲アップがあれば、と思うのだが、
バラディアーとしての彼の才能を十二分に感じとることができる、
そんな1枚ではなかろうか。
posted by xylitol at 18:37| Comment(10) | TrackBack(0) | 甘茶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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