2006年11月29日

The Dramatics / Dramatically Yours

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デトロイト出身の、というよりソウル史上最高峰のヴォーカルグループと紹介すべきであろう、
ドラマティックスの3rdアルバム(74年産)。

一般では、レア・グルーヴとかサンプリングソースという観点で、
1st『Whatcha See Is Whatcha Get』のほうが評価が高いようだが、
この作品はよりソウル好きのツボを抑えた、聞くごとに滋養が身体に染み込んでくるアルバムだ。

メインヴォーカルを担当するL.J.レイノルズの荒々しくも緻密に計算されたバリトンと、
鼻にかかった独特のファルセットで全体を引き締めるロン・バンクスのヴォーカル、
個々人の持ち声を包み隠さずダイレクトに伝えるコーラスワークが最高だ!

「And I Paniced」や「You've Got Me Going Through A Thing」、
「I Made Myself Lonely」に「Toast To The Fool」といった傑作バラードを含む全9曲収録。

正直言ってしまえばこのアルバムあまりキャッチーではないので、
1、2回聞いてもあまり印象が残らないかも知れない。
しかし、こちらから歩みよって何度となく聞いていけば、
この作品の素晴らしさに気づき、ドラマティックスの底知れぬ実力に脱帽するはずだ。
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2006年11月26日

Flashlight

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フィラデルフィア出身のフラッシュライト唯一の作品(78年産)。
後期フィリーにあたる作品だが、後のサルソウルっぽさよりも、
全盛期のフィリーサウンドを前面に出した作りになっている。

メンバーの構成は不明だが、女性1人を含む4,5人のグループとのこと。
この作品の前後で彼らはQuickest Way Outという名前で活動しており、
数枚のシングルを発表している(未聴、聞きたいっす)。

アルバムは全7曲。「Beginner's Luck」や、「I Can Be (Everything You Want Me To Be)」、
「Who Am I」などのフィリーダンサー然としたアップものは、
淡白ではあるものの、メロディもポップに仕上がっていてなかなかの出来だ。

またバラードの2曲「Don't Feel Nothing」、「Every Little Beat Of My Heart」は、
ヴォーカルの弱さが気になるが、華麗なるフィリーサウンドに助けられ、平均以上の出来に仕上がっている。

いわゆるフィリーを代表とするコーラスグループと比較するとランクは下がってしまうが、
B級感漂う味わいは捨てがたい魅力であり、マニア心をくすぐる1枚であることは言うまでもない。
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2006年11月22日

The Controllers / Next In Line

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サザンソウルグループを代表するコントローラーズ3rdアルバム(80年産)。
南部産にもかかわらず洗練されたセンスが光る好盤だ。

全8曲収録で、アップ4曲・バラード4曲がバランス良く配置されており、

アップはディスコサウンドの影響が見え隠れするものの、
アニータ・ワードのRing My Bellを限りなく真っ黒くした「Let Me Entertain You」や、
ギターカッティングが気持ちいい軽快なミディアム「Gunning For Your Love」が良い。

バラードはどの曲も力作揃いで、
失恋の痛手を切実に歌いきる「We Don't」や「If Tears Were Pennies」、
1st収録の「Somebody's Gotta Win」に匹敵する美メロと独特のメロウネスで攻める「Hurt Again By Love」
と、聞くたびに熱いモノが胸にこみ上げてくる。

1st『In Controll』に負けず劣らず、素晴らしい作品ではないだろうか。
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2006年11月19日

Lifestyle

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フィラデルフィア出身の5人組、ライフスタイル唯一の作品(77年産)。

まさにフィリーサウンドを具体化したようなダンサーからスローが全8曲、
最高の曲順で並んでいる。

特徴的なのは、ほとんどの曲をメンバーが手がけている点と、
シグマ・サウンド・スタジオでレコーディングしているものの、
フィリーを代表する人材が関わっていないという点だ。

それでこれだけの傑作アルバムを作り上げてしまうのだから、
相当な実力のあるグループであることは、ソウル好事家には周知の事実であり、
なぜアルバム一枚しか残せなかったのかが、まったくもって不思議でならない。

A面の躍動感あるフィリーダンサー3曲連続するさまはまさに圧巻であり、
続くバラードで落とすニクい演出がタマラない。
またB面のアップ、バラード、ミディアムのバランスの良さも言うことがない。

1曲1曲取ってもクォリティが高く、アップでは「Katrina」、
スローでは「I'm Gonna Love You Girl」が最高点をマークしてしまった。

なんでCD化されないんでしょうか?
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2006年11月15日

The Manhattans / A Million To One

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マンハッタンズ72年産4枚目。
脳腫瘍で亡くなったジョージ・スミスからジェラルド・アルストンにリード・ヴォーカルが代わり、
南部メンフィスにて録音されたアルバム。

サム・クック直系の伸びやかで芯のあるジェラルド・アルストンの安定した歌声が、
この時点で完成されているのが驚きだ。

やはり素晴らしいリードを堪能するにはバラードが欠かせないが、
タイトル曲「A Million To One」のシンプルでいて深みのある味わいは何事にも変えがたく、
何度となく聞いては、心の奥底をゆさぶられてしまうほどの傑作バラードに仕上がっている。

他にもウィンフレッド”ブルー”ラヴェットが手がけた「One Life To Live」や、
せつないメロが胸を打つ「It's The Only Way」、「Cry If You Wanna Cry」など、
半数を占めるミディアム〜スロウナンバーの出来が最高で、
決して甘さだけに流されない正統なソウルバラードが堪能できる。

またアップでは、ノーザンテイストの「I Can't Stand For You To Leave Me」が良い。
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2006年11月08日

Harold Melvin & The Blue Notes / Wake Up Everybody

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ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツの75年産、4thアルバム。
彼らがまさに絶頂期であることを証明した作品だ。

ギャンブル&ハフのプロデュースのもと、
マクファデン&ホワイトヘッドのすばらしいソングライティングや、
ボビー・マーティン、ノーマン・ハリスの手がける華麗なまでのアレンジメント、
いつになく緊張感・緊迫感を感じるMFSBの完璧なまでの演奏、
そして気合十分のテディ・ペンダーグラスのバリトン・ヴォーカルが見事に合わさり、
世紀をまたぐ傑作を生んだ、と言っても過言ではない。

メッセージ色の強いミディアムテンポのタイトル曲「Wake Up Everybody」や、
野生的で熱いテディペンのヴォーカルがすごい「Keep On Lovin' You」、
「Don't Leave Me This Way」「Tell The World How I Feel About 'Cha Baby」のフィリーダンサー、
メロウナンバーの定番「You Know How To Make Me Feel So Good」と、
全7曲収録で、飽きさせることをまったく知らない。

女性歌手シャロン・ペイジをまるまる1曲フューチャーした
「I'm Searching For A Love」に多少の疑問は残るものの、
徹頭徹尾一定のテンションを保った、フィリーにとっての金字塔的一枚だ。
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2006年10月25日

V.A. / The Master Of The Masterpiece  The Very Best Of Mr. Patrick Adams

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ニューヨークのダンスシーンを切り拓いたプロデューサー、
パトリック・アダムスの自身のレーベル「P&P」からリリースされたベスト盤。
(2006年リリース。CD2枚組)

Disc1は、78年以前にリリースされた曲を10曲収録。
一世を風靡したフィリーソウルをフォローした曲調のものが多数あり、

マイナー調の落ち着いたミディアムダンサーDay Break「Everything Man」や、
CARESSのバージョンでも知られる、さわやかでいて甘々なダンサー
Pete Warner「I Just Want To Spend My Life With You」、
トロピカルなくせに何故かマイナー・ダンサーなこれまたDay Breakの「I Need Love」、
ダンクラに認定してもいいDonna McGhee「It Ain't No Big Thing」、
Four Below Zero「My Baby's Got E.S.P.」と
トータルタイム40分程度だが、中身がギュッと濃縮されていて美味しい。

またDisc2は、78年以降の作品を8曲収録。
ハウスの雛形と思われるBumblebee Unlimited「Lady Bug」や、
ジョセリン・ブラウンが在籍していたNYCスタイルのファンク
Musique「In The Bush」といった、キワモノが収録されているが、
メロディーを捨て、スタイルやトレンドに走ってしまった感が強く、
Disk1の圧倒的な輝きのまえでは、霞むしかないといった具合だ。

とはいうものの、パトリック・アダムスの一連の仕事を時間軸で聞けるのだから、
ダンス・ミュージックの一端を知るうえで、価値のある重要な作品だと思う。
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2006年10月19日

V.A. / The Spirit Of Philadelphia

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英expansionから2002年にリリースされたフィリーソウルコンピ。
P.I.R.とワーナー系列の音源以外でまとめた、
いかにもイギリス人らしい、細かいところにも手が届くいい仕事ぶりを発揮している。

全18曲収録で、72年から78年産のフィリー黄金期の作品が収録されており、
オージェイズやスリー・ディグリーズのような大ヒット曲は無いが、
マニアもうなるようなレア曲が所狭しと配されている。

どの曲も素晴らしいのだが、
淡白ながらもさわやかな印象を残すRevelation「We've Got To Survive」や、
「涙のディスコティック」だけではないThe Philly Devotionsのディスコナンバー「Hurt So Bad」、
Touch Of Classによる涙のディスコティック「I Just Can't Say Goodbye」、
ノーマンハリスの絶妙なアレンジと曲の素晴らしさにヤラレるThe Whispers「Will You Be Mine」がよい。

そして何と言っても、ミディアムテンポのズンドコリズムでスモーキーロビンソン似の裏声で唄う
Little Dooley「(It's Got To Be) Now Or Never」が出色の出来だ。
数年前山下達郎氏のサンデーソングブックでかかり、とても感銘をうけた1曲だけに、
このCDに収録されたのが個人的にかなりうれしいレア名曲だ。

他にもThe Joneses「Who Love You」やGloria Gaynor「This Love Affair」、
Jermaine Jackson「Good For The Gander」など
フィラデルフィアの光輝く華麗な音世界が楽しめる一枚だ。
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2006年10月15日

V.A. / Modern Soul Connoisseurs

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以前ネオンパークさんが自身のブログで紹介していたモダンソウルコンピ(2002年リリース)。
ちなみにネオンパークさんのレヴューはこちら

70年代〜80年初頭のアーバンなモダンソウルが全20曲収録。
どの曲も大人のマナーをわきまえながらも、一定のクォリティーを保っているため、
全体を通して破綻が無くスムーズに聞ける好盤に仕上がっている。

どの曲も良いのだが、特に素晴らしかった曲をピックアップすると...

ベテランの余裕を感じさせるGene Chandler「Let Me Make Love To You」や、
南部のグループMG'sを率いていたとは思えないほどの洗礼されたアーバンソウルを聞かせてくれる
Booker T.Jones「The Best Of You」、

語りとディレイを効かせたギターのイントロと、男なのか女なのか判別しにくい歌声がイカす
Jesse James「If You Want A Love Affair」、

カシーフの手がけたマリン度の高い80'sメロウサウンドと美メロ、
サウンドと見事調和したヴォーカルと多重コーラスが最高に気持ちいい
Howard Johnson「Keeping Love New」(この人Niteflyteの片割れなのね)、

と、他にもCollins & CollinsやGloria Scott、Marvin GayeやTopicsなどの
「大人のフリーソウル」を堪能できる一枚だ。
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2006年10月10日

Jackson 5 / Third Album & Maybe Tomorrow

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ジャクソン・ファイヴの3枚目と4枚目を2in1したイギリス盤再発CD(2000年リリ−ス)。
CDパッケージの作りが今まで見た(触った)ことのない形のものなので、
イギリス人凝ってるな〜と、ひとりでうなってしまった。

1曲目から11曲目までは、『Third Album』(70年産)、
12曲目から22曲目までは、『Maybe Tomorrow』(71年産)という構成。

『Third Album』は「I'll Be There」という大ヒット曲があるものの、
全体のまとまりが無く、時間をあまりかけずに製作されたのではないかと、変に詮索してしまった。
しかしそんな中でも、デルフォニックスのカバー「Ready Or Not」や、
HIPHOPフリークやフリーソウル好きに人気の高い「Darling Dear」が甘さを加味した作りで良い。

『Maybe Tomorrow』のほうは、数曲の持つメロウ・フレーヴァーが最高で、
エレキシタールとコーラスのイントロからせつなさ満載のタイトル曲「Maybe Tomorrow」はもとより、
マイケルの所々フラット気味になるヴォーカルが、
逆に鬼気迫るものを感じる傑作「Never Can Say Goodbye」
(アレンジがGENE PAGEなのね、フルートが肝!)、

『Ultimate Breaks & Beats』で紹介され、HIPHOPフリークに愛されたダンサー「It's Great To Be Here」、
オザケンネタで知られる「I Will Find A Way」と美味しい曲が多数あり良い。

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2006年10月07日

Hearts Of Stone / Stop The World - We Wanna Get On...

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モータウン傘下のV.I.P.からリリースされた、4人組コーラスグループの唯一の作品(70年産)。
先日再発CDにて購入。

彼らの持ち味でもある、若々しく清々しいコーラスワークと、
デトロイト産モータウンサウンドが、見事に合致した好盤だ。

全11曲入り。オリジナルは6曲、カバーは5曲という構成。

冒頭オリジナル3曲の時点で、このアルバムの出来や彼らの実力が約束されており、
「It's A Lonesome Road」のノーザンダンサー、
フリーソウルで人気が出た「If I Could Give You The World」、
ミディアムの「Would You Take A Dime From A Poor Man」と、
3曲とも最高の出来だ。

また、甘さと少々のほろ苦さを持ったバラード「Yesterday's Love Is Over」、
「One Day」もなかなかの美味だ。

5曲のカバーのうち、ホリーズの「He Ain't Heavy, He's My Brother」、
ブレンダ・ホロウェイの「You've Made Me So Very Happy」などは、
若さに任せた勢いだけではなく、実に腰を落ち着かせた歌唱を聞かせてくれる。

そしてなんといっても、このアルバムの目玉といってもよい、
Jrウォーカーの「What Does It Take」のカバーが素晴らしい!
原曲の持つせつなさを、瑞々しいコーラスで埋め尽くし、
見事に原曲以上の出来にした傑作だ。

ちなみに俺の買ったCDは日本盤の再発CDだったのだが、
ジャケットの紙質や全体のデザイン、帯やインナーの色使いなど、
スタッフの手間とこだわりを感じさせる、実に良い仕事だと思った。
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2006年09月24日

Zingara

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作曲家、プロデューサー、そしてシンガーとしても名を馳せた
ラモン・ドジャーが作りだした4人組の唯一のアルバム(81年産)。
先日再発CDにて購入。

実はこのアルバムの数曲のリード・ヴォーカルをとっているのが、
あのジェイムス・イングラムということで、結構話題になったアルバム。
アルバムには彼の名前が記していないため、真意のほどがはっきりしなかったが、
俺の買ったCDには、彼の歌っている写真が乗っていたり、
英語のライナーにもそれらしきことが書いてあるので、間違いないだろう。

全9曲中、ジェイムス・イングラムがリードを担当しているのが5曲で、
アーバンなバラード「Love's Calling」、
女性メンバーとのデュエット「You Sho' Know How To Love Me」、
すぐさまダンスクラシックスに認定したい傑作ダンサー「I Surrender」、
ミディアムナンバー「Haunted House」「Wonder Love」と、
彼の高角ぎみの声と節回しの素晴らしさを堪能することができる。

また、ワリ・アリという男性メンバーがリードを担当したアーバンバラード「For All Of My Life」や、
女性メンバーのカレン・コールマンのリードがさわやかなメロウナンバー
「Are You Ready For Love」も最高の出来で大満足の一枚だ。
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2006年09月13日

Touch Of Class / Love Means Everything

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フィラデルフィア出身のタッチ・オブ・クラス81年リリースされたアルバム。
先日再発CDにて購入。

実は76年産のファーストアルバム『I'm In Heaven』に2曲プラス&1曲マイナスした改訂盤とのこと。

内容はというと、完璧なフィリー・ダンサーな曲のテンコ盛りで、
元気溌剌でいて華麗、そしてちょっぴりおセンチなグルーヴィーナンバーが、
これでもか、これでもかと襲いかかってくる、モノすごい作品なのだ!

のっけのタイトル曲「Love Means Everything」から、すでにエンジン全開で飛ばしまくり、
スピナーズの「Could It Be I'm Falling Love」似の「I'm In Heaven」や、
かわいらしいポップ調がうきうきする「You Got To Know Better」、「One Half As Much」、
本家とタメをはるフィリー・ディヴォーションズのカバー「I Just Can't Say Goodbye」、
そして唯一のバラード「Love Me Tonight」もなかなかの美味なり。と全9曲最高だ!

モデュレーションズの傑作『It's Rough Out Here』がお好きな方には、
申し分ない作品ではないだろうかと思ってしまうほど、内容が充実していて飽きさせない。

こうした闇に埋まっていた作品が、また世に解き放たれるということはとても喜ばしいことだし、
何よりもこの作品を再発したP-VINE、ならびにCD再発に係わったスタッフに感謝したい。
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2006年08月27日

The Trammps / The Legendary ZING Album

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フィリーサウンドを身をもって体現したトランプスのブッダ盤
(75年リリースだが72年産)。

72年にリリースされたシングル盤に未発表を加えたアルバムで、全8曲入り。
まだディスコに犯される前のフィリーダンサーが堪能できるのだが、やたらインストが多く、
グループの人気にあやかって無理くりアルバム1枚に仕上げた感がぬぐえない。

確かにこのグループ、ドラムのアール・ヤングが中心となったヴォーカル&インストバンドだし、
MFSBが深くかかわっている関係で、こうならざるを得ないのはわかるのだが、
パワフルで艶のあるジミー・エリスのヴォーカルをもっとフューチャーして仕上げて欲しかった。

しかし、のちに「Trammps Disco Theme」になる「Penguin At The Big Apple」は胸躍る最高のインストだし、
(詳しくはzoukyさんのこちらで
軽いシャッフル・ビートがかわいい「Hold Back The Night」や、
強靭なビートで迫る「Pray All You Sinners」など、
フィリーのうまみ成分が濃縮された、好きモノには見逃せない一枚だ。
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2006年08月18日

Ecstasy, Passion & Pain

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ニューヨーク出身の6人組、唯一のアルバム(74年産)。
2005年にCD再発され購入。

リード・ヴォーカルのバーバラ・ロイことバーバラ・ガスキンスを中心にしたボーカル&インストグループだが、
このアルバムのプロデューサーはボビー・マーティン、演奏はMFSBによるものなので、
列記としたフィリー盤として仕上がっている。

全10曲中7曲バーバラが曲を書いており、
アップの「Ask Me」やバラードの「I'll Take The Blame」「Born To Lose You」と、
フィリーお抱えのソングライターにも引けを取らない才女ぶりを発揮している。
また「I'll Do Anything For You」はバーバラの作品ではないが、軽快なフィリーダンサーでとても良い。

CDボーナストラック6曲は、本編と同様のクォリティーを保っており、
ダンクラ「Touch And Go」やちょっと哀愁漂う「Dance The Night Away」と、
アルバム発表後のシングルが収録されていて、6曲とも最高だ!

特に「Touch And Go - 12"」はサルソウルのエンジニアで知られる
トム・モールトンがリミックスを担当しており、よりフロア向けに仕上がっている。

こう聞いてみると、バーバラの熱い歌唱ぶりがロレッタ・ハロウェイとダブるのと、
MFSBがサルソウルオーケストラに鞍替えしたことを考慮すると、
この作品がフィリーとサルソウルを結ぶ、とても重要な作品ではないかと思えてならない。
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2006年08月16日

Barry White / Stone Gon'

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愛の伝道師バリー・ホワイトの2nd(73年産)。
既にこの時点でラブアンリミテッドなサウンドが完成されている。

全5曲収録で、1曲ごと5分から9分と長い。
曲によってイントロに語りが挿入されているためであり、
ベッドタイムのムード作りに一役買っているかのようだ。

6/8拍子をベースに変拍子を加えループさせることにより独自性を持たせた
「Girl It's True, Yes I'll Always Love You」、
シングルヒットしたポップチューン「Honey Please, Can't Ya See」、

そして最高のグルーヴとサビの盛り上がりが最高な
「Never Never Gonna Give Ya Up」で昇天させられてしまう。

頭蓋骨に響くバリー低音の魅力満載だ。
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2006年08月13日

Bill Withers / Still Bill

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ビル・ウィザースの72年産、2nd。
先日ネオンパークさんのブログで「ド名盤」と紹介されていたため、あわてて購入。

黒人音楽のルーツともいえるブルースやフォークを基盤とした彼特有の音創りが、
非常に風変わりでクセになる。

ブルースの影響を感じる「Lonely Town, Lonely Street」「Who Is He」や、
4小節のリズム・ループが呪術的なグルーヴを産む傑作ファンク「Use Me」、
アコースティックな「Let Me In Your Life」「I Don't Know」と最高だ。

また「Kissing My Love」におけるロックンロールの独特な解釈が素晴らしい。

そしてブルースの対極、ゴスペルの影響を感じる大ヒット曲「Lean On Me」でトドメをさされ泣く。

「ド名盤」だな、こりぁ。
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2006年08月06日

Teddy Pendergrass / Teddy

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テディ・ペンダーグラス79年産3枚目。

A面(CDでは1〜4曲目)はスロウ、B面(CDでは5〜8曲目)がアップという構成。

スロウサイドでは、シングルにもなった「Come Go With Me」と「Turn Off The Lights」が良い。
「Come Go With Me」は、テディ・ペンのしゃがれた男汁声とメロウ・サウンドが実によく絡み合っているし、
アルバムバージョンはロングバージョンになっているので、雰囲気が途中で損なっていないのがいい。

アップサイドは、ヒゲダンスのモチーフとなった「Do Me」(シムケンのセンスに脱帽!)や、
トム・ベルの手がけたアレンジが大袈裟だが、本質的に曲がよくできていると思う「Set Me Free」がいい。

当時のテディペン人気がどれだけすごいものだったかがわかる、
飛ぶ鳥、いや飛ぶ女を落とす勢いを感じる一枚だ。
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2006年07月26日

McFadden & Whitehead

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マクファデン&ホワイトヘッドの1st。
79年産ということもあり、後期フィリーにあたる作品。

まずなんといっても1曲目、「Ain't No Stoppin' Us Now」であろう。
今もなお輝き続ける問答無用のダンス・クラシックスで、
こういうダンクラは説明不要!腰を動かしたもん勝ち!というもの。
ビズマーキーの「Let Me Turn You On」と併用することをお勧めするです。

他の数曲も都会的なディスコ・ファンクナンバーで構成されていて、
その中でも「I Got The Love」は60'Sサザンソウル風味で、彼らのルーツを知ることのできる良曲だ。

また唯一のバラード「You're My Someone To Love」は、
エレキシタールをフューチャーした甘茶ソウルに仕上がっていて、これまた大好物な1曲だ。

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2006年06月26日

Baby Huey / The Baby Huey Story ・ The Living Legend

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26才という若さで亡くなった巨漢のシンガーBaby Hueyの唯一の作品。
(71年産、カーティス・メイフィールドがプロデュース)

全8曲中5曲が歌入りで、残り3曲はバックのThe Babysittersによるもの。
この作品は彼の死後発売されたものなので、
生きてさえいれば本当は全曲歌入りだったかもしれない。

「Ultimate Breaks & Beats」にも収録されていた「Listen To Me」で幕をあけ、
サム・クックの名バラードをシャウトまじりに唄う「A Change Is Going To Come」、
カーティス作の「Mighty Mighty」、「Hard Times」(こりゃHIP-HOPだな)と、
FUNKとSOULとROCKが三つ巴でがぶり寄る太い作品だ。
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2006年06月24日

Wilson Pickett / In Philadelphia

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2006年1月に他界したウィルソン・ピケット、70年産のフィリー盤。

黒汁アンド男汁満載の声と流麗なフィリーサウンドがはたして合うものなのかどうか疑問であったが、
「Don't Let The Green Grass Fool You」のフィリーらしい軽い身のこなしと、
「Get Me Back On Time, Engine Number 9」のロウ・ビートのファンクがとにかくかっこいい。

また激情的な歌唱で聞かせるバラード「Days Go By」がなかなかの美味だ。

ウィルソン側とフィリー側で曲によって比重が変わってしまい、ケミっていない感じも否めないが、
上記3曲だけでも聴く価値はある作品だ。

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2006年06月23日

V.A. / Soul Blends

soulblends.jpg

2002年産のディスコ・コンピなのだが、これが実によい!

渋谷系オールド・スクール的なノリ+現場サイドから提案した流れ・選曲が、
画一的なディスココンピとの差別化をはかっており、いい仕事ぶりが手にとってわかる良質コンピだ。

A Taste Of Honey「Rescue Me」やTavares「Heaven Must Be Missing An Angel」
はてまたKC & The Sunshine Band「That's The Way (I Like It)」といったディスコ有名曲はもちろんのこと、

Ecstasy Passion & Pain「Touch And Go」やMaze feat. Frankie Beverly「Before I Let Go」
B.B.Q.Band「On The Beat」が入ってんのがまたまたうれしい。

McPhadden & WhiteheadがプロデュースしたMelba Moore「Let's Stand Together」で
さわやかにアゲさせてもらったっす。







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2006年06月19日

Curtis Mayfield / Give,Get,Take And Have

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カーティス76年産アルバム。

前作「There's No Place Like America Today」があまりにもシリアスだったため、
内容に反してまったく売れなかった。
その反省でこの作品から、ラブ・ソングを中心にした作品が続くようになる。
これがその第1弾とのことだ。

内容はけっこう地味だが、全体に流れる甘い雰囲気や躍動感が心地よい。
「This Love Is Sweet」や「P.S. I Love You」、
そして「Only You Babe」が甘くて好物。

また「Soul Music」がホーン・セクションが気持ちいい軽めのダンサーで(フルートがキモ!)、
このアルバムのなかでは一番良い曲だ。


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2006年06月16日

Curtis Mayfield / Superfly

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カーティス・メイフィールドの同タイトルのサントラにして傑作アルバム(72年産)

表題曲「Superfly」や「Freddie's Dead」「Give Me Your Love」(シスターズ・ラブのVerヤバい!)
とBOMB曲が収録されており、
アーティストとして油が乗っていた時期だったことがわかる。

他の曲もどれも素晴らしく、個人的には軽めのダンサー「No Thing On Me」が最高に好きっす。

カーティスの裏声は特徴的でか細いが、とても力強く心に響いてくる。
神に通じているかのようだ!
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2006年06月14日

Gladys Knight & The Pips / The Greatest Hits

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73年から79年までのブッダ時代のベスト盤。

U.S.ブラックディスクガイドの彼女たちの項の中で、
ブッダ時代は毒にも薬にもならない、とかなり辛辣に批判されていたので、
どれだけヒドいモノなのか確かめるべく聞いてみることにした。

先日アマゾンにて980円(安っ!)にて販売していたので、数枚のCDと併せて購入。

まず一聴して感じたのが、思ったほどヒドくなかった。
中には首を傾げてしまう大衆路線を狙ったバラード曲もあるが、
グラディスの歌のうまさに救われる箇所も多々あり、不思議に聞けてしまう。

叙情たっぷりのバラード「Midnight Train To Georgia」や「Nobody But You」
ズンドコ風味が気持ちいいミディアムダンサー「Make Yours A Happy Home」
ずいぶん思い切っちゃった感のあるディスコチューン「It's A Better Than Good Time」
などなかなか粒ぞろいでよい。

また、ウータンクラン「Can It Be All So Simple」ネタの「The Way We Were-Try To Remember」は
このCDのなかでもっとも最高級のバラードナンバーで、
グラディスのすばらしい唄いっぷりに、不覚にも涙が出そうになった。
感動した。



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2006年06月11日

Marvin Gaye / Let's Get It On

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73年産マーヴィン・ゲイの名盤。

前作「What's Going On」は完璧な名盤であることは周知の事実だが、
対となす「Let's Get It On」は一言でいえば、まさしくsoulful sweet & mellowな一枚だ。

表題曲や「Distant Lover」「You Sure Love To Ball」「Just To Keep You Satisfied」と名曲ぞろいだし、
トータルタイム30分程度と短いっていうのもいい。
(冗長にたくさん曲入れて、長くすりゃいいってモンじゃないよね)

エロという観点で、数多くの人に影響を与えた最高の一枚だ!


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2006年05月25日

Free Soul the classic of Stax & Volt 2

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老舗黒レーベルのFree Soul編集盤第2弾。

Vol.2は全体的にレーベルの持ち味となっている「黒さ」が前面に発揮されていて、
80分近くあるのに飽きが来ず聞ける好盤だ。

Booker.T & The MG'sやThe 24-Carat Black、Issac Hayesの渋く、いたなく、かっこいい黒汁が支配する中、
甘茶代表The Tempreesの「The Whole Bit Of Love」のさわやかソウルが、かわゆく玉乱です。

ウータンクラン「C.R.E.A.M.」ネタのThe Charmels「As Long As I've Got You」が、
シングル・オンリーながら収録されているところが憎い!

ダラダラビロヨ〜




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2006年05月24日

Free Soul the classic of Average White Band

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Average White BandのFree soul編集盤。

「Pice Up The Pieces」や「Let's Go 'Round Again」などフロアをにぎわしたBOMB曲や、
「School Boy Crush」「I'm The One」のようなHIP-HOPのサンプリング・ソースが収録されている。

全体的にメロウな雰囲気で統一されているのはありがたいのだが、
幾分なんとなくクリスタル的AOR感があり、正直通して聞くのはツラい。

「Nothing You Can Do」のメロウ度の高さにヤラレた!
やはり1stの曲が際立って良いです。

posted by xylitol at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月22日

Groovin' Airlines

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P-VINEから出たレーベルサンプラー的コンピ。

Hot-Wax/InvictusとMusic Merchantの音源から選出されているが、
以前紹介したFree Soul Hot-Wax/Invictusとかなり曲がダブっている。

1曲目からまるでJackson5?とカン違いしてしまいそうなくらいクリソツな
Brotherly Love「Mama's Little Boy」は、音楽好事家にはタマラない1曲だし、
Fatboy Slimの元ネタJust Brothers「Sliced Tomato」や、
甘茶党には泣かせるThe Smith Connection「Under My Wings」と
見逃し厳禁な曲が多数入っていて良い。

やっぱり、Freda Payne「We've Gotta Find A Way Back To Love」は名曲だ!
posted by xylitol at 21:29| Comment(1) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月21日

Free Soul the classic of Stax & Volt 1

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老舗黒レーベルのFree Soul編集盤。

Vol.1は比較的ヒット曲が収録されているが、Free Soulの悪いクセというか、
どうもバラつきがある選曲で、一気に通して聞くことができない。

しかし、力強いThe Staple Singersの「Heavy Make You Happy」、
かわいらしいThe Emotionsの「Blind Alley」、
大好きなThe Dramaticsの「Whatcha See Is Whatcha Get」、
脱力してしまうMGG「Sugarcane」など、

曲単位で見逃すことのできない名曲・好曲が半分ほど収録されているので、
編集盤ですが、もう一度俺使用にして編集して聞いてます(笑)。

個人的には、さわやかな上げ曲Mel & Tim「Forever And A Day」に出会えてよかった。
posted by xylitol at 12:08| Comment(0) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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