
ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツの75年産、4thアルバム。
彼らがまさに絶頂期であることを証明した作品だ。
ギャンブル&ハフのプロデュースのもと、
マクファデン&ホワイトヘッドのすばらしいソングライティングや、
ボビー・マーティン、ノーマン・ハリスの手がける華麗なまでのアレンジメント、
いつになく緊張感・緊迫感を感じるMFSBの完璧なまでの演奏、
そして気合十分のテディ・ペンダーグラスのバリトン・ヴォーカルが見事に合わさり、
世紀をまたぐ傑作を生んだ、と言っても過言ではない。
メッセージ色の強いミディアムテンポのタイトル曲「Wake Up Everybody」や、
野生的で熱いテディペンのヴォーカルがすごい「Keep On Lovin' You」、
「Don't Leave Me This Way」「Tell The World How I Feel About 'Cha Baby」のフィリーダンサー、
メロウナンバーの定番「You Know How To Make Me Feel So Good」と、
全7曲収録で、飽きさせることをまったく知らない。
女性歌手シャロン・ペイジをまるまる1曲フューチャーした
「I'm Searching For A Love」に多少の疑問は残るものの、
徹頭徹尾一定のテンションを保った、フィリーにとっての金字塔的一枚だ。
が一番すきなんです。
あのフィリーっぽくないノーザンなノリにテディ
・ペンのバリトンが気持ちよいのですよ。
とにかくテディペンのヴォーカルがすごいの一言ですね。
そこまでしなくても・・・と思ってしまうほどです。