2007年03月29日

The O'Jays / I'll Be Sweeter Tomorrow  The Bell Sessions 1967-1969

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オハイオ州出身のオージェイズがNYへ向かい、Bell Recordsにて、
1967年から69年にかけて録音した楽曲20曲を収録した編集盤CD
(2002年リリース)。

甘茶大王の異名を持つジョージ・カーが全面プロデュースしている。

このCDには、後のエスコーツやホワットノウツに歌い継がれることとなる、
「I'll Be Sweeter Tomorrow」、「I'm So Glad I Found You」、「I Dig Your Act」、そして
「Look Over Your Shoulder」といった甘茶名曲のオリジナルスウィーツが収録されており、

黒いツヤを持つエディ・リヴァートのリードボーカルやメンバーの卓越したコーラスワーク、
ポインデクスター兄弟らによる素晴らしいソングライティングに、
ストリングスやハープを全面に押し出したサウンド郡などが、
ジョージ・カーの手にかかり、ビタースウィートな世界が見事に完成されている。

上記4曲がどうしても耳にいきがちだが、他の曲も取り上げると、
「I'll Be 〜」同様、ポインデクスター兄弟のペンによるミディアムスロー「Love Is Everywhere」や、
ちょっぴりおセンチな気分にさせるノーザンアップ「I'll Be Seeing You」、

イントロのハープの使い方がいかにもジョージ・カーらしい「I Miss You」、
エディ・リヴァートの切羽詰った唄いっぷりに、男の未練タラタラぶりを垣間見た「You're Leaving Me」と
最高だ。
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2007年03月25日

Johnny Bristol / Bristol's Cream

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ソングライター、プロデューサーとして数多くの名曲を手がけた、
ジョニー・ブリストル77年産3枚目。

この作品は今までに日本で3回CD化されてきたが、
所有しているCDが93年にP-Vineからリリースされたものなので、
かれこれ13,4年聞き続けてきたことになる。
もうそんなに時が流れたのかと思うと、なんだか感慨深くなってしまう。

全8曲収録。メロウグルーヴを基調としたサウンドで、
「Do It To My Mind」や「I Sho Like Groovin' With Ya」の
洗練された都会的なノーザンダンサーはもとより、
バラードでの美しいメロディーラインが素晴らしく、

「She Came Into My Life」や「Love To Have A Chance To Taste The Wine」といったバラードは、
浅すぎもせず、かといって深すぎもしない、いい意味での中庸さが心地よく耳に入ってくる。

またマーヴィンゲイの影響が見てとれる「Baby's So Much Fun To Dream About」や、
60'sモータウンの軽快さを感じる「Have Yourself A Good Time Thinkin'Bout The Good Times」と
どの曲も素晴らしく、これからも聞き続けていくことであろう1枚だ。
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2007年03月22日

Revelation

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NY出身の4人組コーラスグループ、リヴェレーションの4枚目(80年産)。

リヴェレーションは今までに合計5枚のアルバムをリリースしているのだが、
内3枚(1.4.5枚目)がグループ名を冠したアルバムタイトルなので、非常にまぎらわしい。
ちなみにこの作品は4枚目で、Handshake移籍第1弾アルバムだ。

全9曲収録で、アップ・バラードと共に力作揃いで、

アップでは、
冒頭1曲目を飾る、当時NYで流行していたChicを彷彿とさせる傑作ダンサー「Feel It」や、
ビートルズの原曲をガラリと雰囲気を変え、ファンク調に料理した「Yellow Submarine」、
パティ・オースティン「Do You Love Me」や、アルトン・マクレイン&デスティニー「It Must Be In Love」
といったダンクラには及ばないものの、
スウェイビートで躍らせる「Stand Up」となかなか良い。

またスローでは、
ファルセットリードが情感たっぷりに熱唱する「Love Comes Around」や、
失恋の痛手と別れを切なくメロウな美メロで綴る正統派バラード「We Both Tried」が素晴らしい出来だ。

正直言ってしまえば、82年産5枚目『Revelation』のほうが出来としては軍配が上がるが、
当時のNYスタイルが手にとってわかる好盤ではなかろうか。
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2007年03月18日

Hi-Five / The Other Side Of Us

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米西海岸出身と思われる5人組のコーラスグループ、Hi-Fiveの唯一の作品(81年産)。

先日さんのお店にて、ソウルマニアのお客さんが持参したこのアルバムのLP盤を聞かせてもらい、
即購入を決意した。
またタイミング良く、ちょっと前にCD化されていることを知り、
すぐさまネットで注文し、手に入れることができた。

ちなみにこのHi-Five、90年に「I Like The Way」をヒットさせた、
トニー・トンプソンが在籍していた同名のグループとは異なる。

全7曲収録。西海岸らしい80's初頭のアーバンなメロウテイストで統一された作品で、
ミディアムスローのテンポで美メロを丁寧に唄いこんでいくタイトル曲「The Other Side Of Us」や、
同タイプの曲でバリトンリードが特徴的な「My Friend」、

初期フリーソウルのコンピに収録されていても不思議ではない、
3人のリードで聴かせるメロウグルーヴ「All I Need」と最高に良い。

そしてアルバムの目玉曲といっても良い、10分以上に及ぶ「Let's Go All The Way」がこれまた素晴らしく、
フローターズ「Float On」の進化系とも言うべき1曲で、もう何も言うことが無い。

アップ3曲もなかなかの出来ということもあり、
この作品に対し、いくら称賛の言葉を並べても、筆舌に尽しがたい最高の1枚!と言ってしまおう。
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2007年03月16日

The Exoutics / The Exoutic Touch

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NY出身と思われる8人組のファンクバンド、エキゾチックスの唯一の作品(80年産)。

この作品もUSBDGの究極のLPコレクションに掲載されたレア盤で、
「A面はすべてバラード」の言葉につられ、先日再発CDにて購入した。

CDでは1〜3曲目がバラードに当たる。

まずは冒頭を飾る「You've Got To Deal」。
9分にも渡るミディアムナンバーだが、ちょっと長すぎる。
チョッパーベースの効いたモダンテイストの良曲なだけに、
5分程度にまとめてもらいたかったなぁと思った。

2曲目はタイトル曲「The Exoutic Touch」。
テンポをぐっと落とし、フェンダー・ローズとコーラスワークがムードを引き立たせ、
テナーとファルセットが歌う甘茶曲に仕上がっているのだが、
曲自体につかみどころが無く、あまり印象に残らない1曲だ。
非常に残念である。

3曲目は「Just You And Me」。
ファンクバンドがやらかす正統派なバラードで、個人的にはこの曲が一番の当たり曲だった。
いい意味でチープなシンセがせつなさを表現しており、
ラブバラードとしてはなかなかの出来だと思う。

後半はファンク3曲とインタールード的な小曲3曲が収録。
アイズレーブラザーズの「That Lady」を参考にしたと思われる
「That's Me」が良い。

全体的にこのグループ、演奏がお世辞にも「お上手」とは言えない。
それが、この作品のネックになってしまったと思う。
非常に残念である。
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2007年03月11日

The 8th Day / The 8th Day

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デトロイト出身の8人組Vo&インストグループ、8th Dayの1st(71年産)。

実はこのアルバムちょっとした問題があり、
オリジナル盤に100 Proof Aged In Soulの曲が2曲混入していたため、日本盤はその2曲を抜かし、
シングル1曲とメインヴォーカルのメルヴィン・デイヴィスのソロシングル1曲を追加した
編集盤CDになっている。

このアルバムの"真の姿"をとらえようとした、日本のソウルマニアには、
まったくもって頭が下がる思いだ。

全9曲中、悲哀を感じさせるしゃがれ声を持つメルヴィン・デイヴィスのリードヴォーカルが5曲あり、

70'sノーザンソウルのお手本といって良い傑作ミディアム
「You've Got To Crawl Before You Walk」や、
力強いメルヴィンのリードを堪能できる「Too Many Cooks (Spoil The Soup)」、

魂をすり減らすような唄いっぷりに、まさしくメルヴィンの真骨頂!と言える長尺のバラード
「Just As Long」、「I'm Worried」、

ミディアムのズンドコリズムに乗りせつなさ満載で唄われる、
73年産ソロシングル「You Made Me Over」(この曲の作者って、あのマイケル・スミス?!)

と、どの曲も素晴らしい出来で、胸をかきむしられる。

また他の人のリードも良く、
サム・クックの「Wonderful World」を彷彿とさせるさわやかな「La-De-Dah」や、
メルヴィンとタメをはるダイナミックなしゃがれ声で聞かせるアップ
「Enny-Meeny-Miny-Mo(Three's A Crowd)」と最高だ。

それにしても、えんま様のようなジャケ凄過ぎ。
posted by xylitol at 22:46| Comment(2) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月07日

Act 1

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ワシントンDC出身の3人組、アクト・ワン唯一の作品(74年産)。
先日再発CDにて購入。

彼らはスペシャル・デリヴァリーの前身グループとして知られており、
シングル4枚、アルバム1枚を残している。
ちなみにこのCDには、全曲収録されている。

アルバム全体の印象はというと、
インヴィクタス系のノーザン然としたものを基調としているが、
曲によって、スライ風ファンクやガールグループものがあったりと、バラエティに富んでいる。

しかし、曲ごとにリードヴォーカルがコロコロ変わるので、
幾分とっちらかった感は拭えない。

グループのメンバーでもあり、プロデューサーのレフォード・ジェラルドが、
あれこれやりたいことをとりあえず詰め込んでみました、的な製作をしたのではないかと、
勝手に解釈してしまった。

全11曲+ボートラ3曲収録で、

バリー・ホワイトのような長い語り入りのイントロから、
ジョージ・パーカーのディープな歌声が胸に突き刺さる「Still Water」や、

ファルセットとテナーの両リードに、哀愁漂う美しいメロディー、
そしてトミー・キャミロの素晴らしいアレンジが冴える甘茶曲「Friends Or Lovers」、

ジョージ・パーカーの歌いっぷりに脱帽するしかないバラード「You Didn't Love Me Anyhow」、

いかにもノーザンらしい「I Don't Want To Know What You Do To Me」や、
「Goodbye Love (We're Through)」が良い。

またボートラ3曲の中では、「It Takes Both Of Us」が最高で、
まるでスピナーズのようなミディアムチューンに仕上がっており、
レフォード・ジェラルドは、当時の流行していたサウンドをいち早く取り入れ、
模写していくプロデューサーなのだな、と強く感じた。
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2007年03月04日

Truth / Coming Home

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オハイオ州クリーブランド出身のトゥルース、唯一の作品(80年産)。
先日再発CDにて購入。

同郷の出身でもあるO'Jaysの影響を感じさせるグループだが、それもそのはずで、
この作品のプロデューサーが元O'Jaysのボビー・マッセイが担当していることもあり、
O'Jays同様、黒いツヤと力強さがみなぎった作品となっている。

全6曲収録と曲数が少ないが、
レオ・グリーンとラリー・ハンコックの気合十分のツイン・リードが、
アップ・スロウともに、十二分に堪能できるので満足できる。

アップでは、
フィリーソウルの芳しき香りと力強さを感じとることができるタイトル曲「Coming Home」や、
ラフなバリトンボーカルがイントロから聞くものを挑発し、
いやがうえにも上げさせてくれる、8分もの大作「International Dancing」が良い。

またスロウものでは、
ロイヤレッツの同曲を引用したと思われる、
ラリー・ハンコック渾身の一作「It's Gonna Take A Miracle」や、
マイナーでブルージーな曲調が、情感たっぷりの2人のボーカルと共に昇華する、
これまた8分もの大作「Understanding」と、見事としか言うようがない。

現在このCDどこいっても売り切れらしいのだが、
これだけの力作であれば、無理もないだろう。
posted by xylitol at 19:09| Comment(9) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月02日

Rayfield Reid & The Magnificents / Treat You Right

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ノース・カロライナ出身のローカルグループ、Rayfield Reid & The Magnificentsの76年産アルバム。
先日再発CDにて購入。

甘い高音のファルセットとギリギリのハイテナーを駆使した
レイフィールド・リードのヴォーカルスタイルが、
まさしく70'sの甘茶ソウルを体現した者の成せる業というべきものを見せつけてくれる。

全10曲収録で、アップとバラードがはっきりと二分した印象を持つ。

アップでは、
冒頭1曲目を飾る上げ曲として相応しいパーティチューン「Dynamite Party」を筆頭に、
「I Can Be Myself」や「My Love Keeps On Growing」、「Stick Shift(Pt1.2)」などが、
同タイプのアップテンポを基調としたナンバーで良い。

またスローものは、アップ以上に最高の出来で、
タイトル曲「Treat You Right」を筆頭に、
「Our Alibi」、「I Ain't Gonna Quit」、「I've Got Everything」と、
ローカルグループらしいいなたい演奏とレイフィールドの甘い歌声にヤラレてしまう。

P.S. このグループのことをネットで調べていてわかったことなのだが、
実は先日紹介したGastonの前身グループだったことが判明した。
ちょっと驚いた。
posted by xylitol at 00:27| Comment(2) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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