2006年12月27日

The Isley Brothers / Harvest For The World

isleyharvest.jpg

いまだ現役で活動し続けるアイズレーブラザーズ通算20枚目のアルバム(76年産)。

3+3体制になってからは4枚目ということもあり、
ロックテイストを加味したメッセージ色のあるファンクチューンと、
甘くとろけるようなスウィートナンバーの両刀使いも、板についてきた感がある。

全8曲(内1曲はインタールード)収録で、
アップでは、アコギのさわやかさと彼ららしいメロディーが合致した
タイトル曲「Harvest For The World」や、
ヒット曲「That Lady」を下敷きにした「Who Loves You Better」が良い。

しかし何と言ってもアイズレーはバラードが最高!ということで、
このアルバムには2曲のBOMB曲が収録。

「(At Your Best) You Are Love」 は、もはや説明不要といってもいい大名曲で、
ロナルド・アイズレーの耳をくすぐる優しいファルセットや、
アーニー・アイズレーのアコギの刻みに時折入ってくるワウギターの調べ、
ブリッジでの甘いコーラスワークが何層にも重ねられ、堪えられない甘さを作りあげている。

もう1曲は「Let Me Down Easy」で、単調なリズムループの上を、
あふれそうな感情をなんとか抑えようとするロナルドのせつないファルセットが切実に迫ってくる1曲だ。

P.S. R.I.P. J.B.
posted by xylitol at 23:15| Comment(3) | TrackBack(0) | 甘茶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月21日

Gemini / Rising

gemini.jpg

西海岸出身の(ロスかな?)男性デュオ、ジェミニの唯一のアルバム(81年産)。
先日再発CDにて購入。

ジェミニはフレッド・ソーイヤーズとカービン・ジョンソンのデュオで、
吐息まじりのファルセットと粘りのあるテナーを巧みに操り、
フュージョン風のサウンドに自らの声を絡ませていく。
コーラスワークも十分なので、コーラスグループの形態でも通用するほどの実力者だ。

アルバム全8曲とも80年初頭のウエストコーストのさわやかさが貫かれており、
「(You've Got) Something Special」「My Love For You Keeps Growing」のメロウナンバーや、
「(Everytime I See) A Pretty Lady」「I Don't Want To Lose You」の哀愁漂うバラードとどの曲も良い。

中でも美メロ、メロウ、そしてテナーとファルセットの絡みといった、
アルバムの要素をギュっと濃縮したようなアップ曲「Can't Throw Away A Good Love」が白眉で、
聞いているだけで耳がムズがゆくなるような、綿が触れたようなやわらかな感覚が刺激的だ。
柑橘系の香りが辺り一面に広がり、美メロがその中を優雅に流れていく、
そんなことを想像してしまう最高の1曲だ。
posted by xylitol at 00:00| Comment(5) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月16日

Barrino Brothers / Livin' High Off The Goodness Of Your Love

BarrinoBrothers.jpg

ノース・カロライナ出身の4人組、バリノ・ブラザーズのインヴィクタスで残した唯一のアルバム(73年産)。
デトロイトサウンドとディープな歌唱が合致した傑作!と言わしめた1枚だ。

アナログA面に当たる1〜3曲目はどの曲も力作で、
力強いヴォーカルワークが印象的な最高級ミディアム「I Had It All」、
長尺ながらも一環してヘビーに迫ってくるスローナンバー「It Doesn't Have To Be That Way」、
テンプスの「雨に願いを」を意識したと思われる、これまた6分以上にわたるスロー「Rain」と、
3曲とも相当な力の入れようで、聞くものを圧倒する。

B面に当たる4〜8曲目は、バラエティに富んでおり、
インヴィクタスらしいノーザンダンサー「Try It, You'll Like It」や、
マイナー感のあるメロと熱いリードが最高なアップ「I Can't Believe You're Gone」、
ミディアム調の軽やかさとヴォーカルのディープさが見事マッチした
「Well Worth Waiting For Your Love」と、飽きさせない。

テンプスやドラマティックスにも負けず劣らず実力のあるグループだけに、
アルバム1枚しか残せなかったのは非常に残念ではあるが、
この傑作アルバムを残してくれただけでも感謝するほかないだろう。
posted by xylitol at 23:24| Comment(6) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月12日

The Sisters Love / Give Me Your Love

sisterslove.jpg

女性4人組のヴォーカルグループ、シスターズ・ラヴの編集盤CD(2006年リリース)。

1960年後期から73年頃にかけて、
Manchild、A&M、モータウンの傘下レーベルMoWestから、シングル10枚ほどリリースしたが、
その実力とは裏腹にヒットには恵まれず、人知れず消えていった悲運のグループ。
結局オリジナルアルバムを残すこともできなかった。

しかし80年前半に、カーティス・メイフィールドのカバー「Give Me Your Love」の
クラブヒットがきっかけでこのグループの再評価が高まり、
ついに先日、Soul Jazz Recordsから16曲入りの編集盤がリリースされたのだ。
うれしいの一言に尽きる。

タイトル曲「Give Me Your Love」は原曲に比べ、よりファンク寄りにアレンジしなおしており、
エネルギーに満ち溢れた一品に仕上がっている。
なによりも、あのドスの利いたしゃがれ声を持つリードがあまりにも男前すぎてカッコいいのだ!

このウーマン・シャウターは、他にもビートルズのカバー「Blackbird」や、
ミディアムスロー「The Bigger You Love」でも、男勝りの爆発ヴォーカルを披露している。

他の楽曲では、モータウンらしいレアグルーヴを持つ「You've Got To Make Your Choice」や、
レオン・ウェア作のアップ「I'm Learning To Trust My Man」が良い。

甘茶ソウル百科事典掲載の「Are You Lonely」が未収録なのが非常に残念ではあるが、
シスターズ・ラヴを知るには、充分すぎるほどの作品ではないだろうか。
posted by xylitol at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月08日

The Different Shades Of Brown / Have A Heart

dsob.jpg

幻のグループThe Different Shades Of Brown(以下DSOB)の編集盤CD(2006年リリース)。
先日ディスクユニオンにて購入。

CDの内訳は、DSOBとしてモータウンから73年にリリースされたシングル1曲に、
Lovemakers名義としてIsland Recordからリリースされた3曲、
70年代の未発表曲5曲に、新録と思しき5曲の、合計14曲収録。
(もしかして曲の内訳数がちょっと違うかも・・・)

まずはなんといってもモータウン皿「When The Hurt Is Put Back On You」であろう。
このCDの注目曲であり、DSOB名義でリリースされた唯一の収録曲だ。
切ないピアノのイントロに、はかなすぎるファルセット、強調されたサビのメロディーライン、
そして最後のコーダでのバリトンとファルセットが絡み合うさまは、
まるで短命な花が最後の力を振り絞って咲き乱れるかのごとく、はかなく素晴らしい!
しかしこの曲の音源がやたらと音が悪く、まるでブート音源のように音がこもっていてよろしくないのだ。
素晴らしい甘茶曲だけに、もっと良い音で聞きたかったなぁ〜
ちなみに先日山下達郎氏のSSBでOAされた模様をzoukyさんがレビューしてます。(こちらで

Lovemakers名義の3曲はどれもアップもので、
ノーザンのりのかわいらしい「When You're Next To Me」が良い。

70年代の未発表5曲の中では、
スティービー・ワンダーを意識したと思われるメロウテイストのバラード「Farewell Love」と、
ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツの「二人の絆」を下敷きにした
甘茶バラード「Close,Close」の2曲が出色の出来で満足だ。

新録と思しき5曲の中では、
60'sのドゥーアップを再現したようなタイトル曲「Have A Heart」がなかなかの好曲に仕上がっているが、
リック・アストリーの「Never Gonna Give You Up」を、
「Girl,We Ought To Be Together」(これもカバーなのかな?)と
うまくマッシュアップさせカバーした一品がなかなか面白く、
新録の中ではこの曲が一番の出来だと思う。

最後に全体の印象についてなのだが、
このCDの音源のレベルが曲によりまちまちなので、
アルバム通してじっくり聞く作品というよりかは、
ちょっと風変わりなソウルコンピとして接するといいかも知れませんね。
posted by xylitol at 22:35| Comment(17) | TrackBack(0) | 甘茶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月06日

The Trammps / Disco Champs...plus

trammpsdisco.jpg

フィリーサウンドを生み出した集合体、トランプスの77年リリースされたアルバム。
本編の9曲+ボートラ5曲入りの再発CDにて購入。

実はこの盤75年にリリースされたアルバムの改訂盤とのことで、
数曲をトム・モールトンがリミックスし直したり、収録されていたスローナンバーを取り外したりして、
ディスコブームに則った形で、全編フィリーダンサーに仕立て直されている。

口ずさめるほどメロディアスな「Stop And Think」や、
ジミー・エリスの艶のあるしゃがれ声が魅力的なミディアムナンバー「Where Do We Go From Here」、
最近CMでも使用された最高級のインストナンバー「Trammps Disco Theme」など、
思わず腰が動いてしまうナンバーがてんこ盛りの1枚だ。
posted by xylitol at 00:29| Comment(4) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月03日

7th Wonder / Words Don't Say Enough

7thWonder.jpg

アラバマ州出身の7人組ヴォーカル&インストグループ、セヴンス・ワンダーの1st(78年産)。

南部産ファンクバンドに位置付けされるグループだと思うのだが、
この作品の演奏は、マスル・ショールズの名うてのミュージシャンに任せているため、
彼ら自身はヴォーカルとコーラスワークに徹している。

タイトル曲の「Words Don't Say Enough」があまりにも甘茶なので、
記事カテゴリを「FUNK」ではなく、「甘茶」にしてしまったほどなのだが、
優しく耳を愛撫するかのようなファルセットと、
この上ない麗しい美メロが絶妙にマッチしたこの曲が、
このアルバムの目玉であるかは、聞けば一発でわかるはずだ。

他の曲では、
エレキシタールのイントロと女性ヴォーカルがフューチャーされた「We Are So In Love」や、
甘さはそれほどないものの、南部産らしいメロディーラインが特徴的なスロー
「I Would Have Loved You Just The Same」、
ジョニー・ブリストル辺りが書きそうな、ホーンセクションとリズムが気持ちいい
「People In Love」が良い。

それにしても、ジャケすごすぎ・・・
posted by xylitol at 23:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 甘茶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。