2006年11月30日

Special Edition Band / At Last

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甘茶ソウルのレア盤として知られるスペシャル・エディション・バンドの唯一のアルバム。
リリース時期は80年後半(?)、
ローカルなヴォーカル&インストバンドでメンバーは7人構成(うちメインヴォーカルが3人!)、
アトランタ周辺で活動していたとのこと。

先日再発CDにて購入したが、この手のレア盤は、鼻っから過度な期待などしておらず、
1、2曲の甘茶があればいいという、いわゆる道楽的な「お楽しみ」で聞くことが多いのだが、
全8曲中、ダサいインスト1曲を除けば、アップ・ミディアム・スローと、
バランス良く収録されていてなかなか楽しめる1枚だ。

アップ〜ミディアムでは、さわやかなB級感まるだしの「Sooner Or Later」や、
サビの♪パッパラッパー、ビダービダービダー♪がイカすツインヴォーカルの「Feelings」が良い。

バラードにいたっては、ローカルならではの雰囲気がタマラなく、
「Crying On The Inside」「Yesterday's Dream」の
80年代らしいラブバラードが野暮ったい魅力を放っている。

そして電話の擬音入りの語りから70年代甘茶ソウルを再現したような「For Your Love」が最高だ。
決して上手とはいえないが、エモーショナルなリードヴォーカルが、
大仰な曲のスケールと相まって、期待以上の甘茶曲に仕上がっている。

ジャケがなんともダサいけど、イカしてますね。
posted by xylitol at 23:53| Comment(4) | TrackBack(0) | 甘茶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月29日

The Dramatics / Dramatically Yours

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デトロイト出身の、というよりソウル史上最高峰のヴォーカルグループと紹介すべきであろう、
ドラマティックスの3rdアルバム(74年産)。

一般では、レア・グルーヴとかサンプリングソースという観点で、
1st『Whatcha See Is Whatcha Get』のほうが評価が高いようだが、
この作品はよりソウル好きのツボを抑えた、聞くごとに滋養が身体に染み込んでくるアルバムだ。

メインヴォーカルを担当するL.J.レイノルズの荒々しくも緻密に計算されたバリトンと、
鼻にかかった独特のファルセットで全体を引き締めるロン・バンクスのヴォーカル、
個々人の持ち声を包み隠さずダイレクトに伝えるコーラスワークが最高だ!

「And I Paniced」や「You've Got Me Going Through A Thing」、
「I Made Myself Lonely」に「Toast To The Fool」といった傑作バラードを含む全9曲収録。

正直言ってしまえばこのアルバムあまりキャッチーではないので、
1、2回聞いてもあまり印象が残らないかも知れない。
しかし、こちらから歩みよって何度となく聞いていけば、
この作品の素晴らしさに気づき、ドラマティックスの底知れぬ実力に脱帽するはずだ。
posted by xylitol at 23:35| Comment(2) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月26日

Flashlight

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フィラデルフィア出身のフラッシュライト唯一の作品(78年産)。
後期フィリーにあたる作品だが、後のサルソウルっぽさよりも、
全盛期のフィリーサウンドを前面に出した作りになっている。

メンバーの構成は不明だが、女性1人を含む4,5人のグループとのこと。
この作品の前後で彼らはQuickest Way Outという名前で活動しており、
数枚のシングルを発表している(未聴、聞きたいっす)。

アルバムは全7曲。「Beginner's Luck」や、「I Can Be (Everything You Want Me To Be)」、
「Who Am I」などのフィリーダンサー然としたアップものは、
淡白ではあるものの、メロディもポップに仕上がっていてなかなかの出来だ。

またバラードの2曲「Don't Feel Nothing」、「Every Little Beat Of My Heart」は、
ヴォーカルの弱さが気になるが、華麗なるフィリーサウンドに助けられ、平均以上の出来に仕上がっている。

いわゆるフィリーを代表とするコーラスグループと比較するとランクは下がってしまうが、
B級感漂う味わいは捨てがたい魅力であり、マニア心をくすぐる1枚であることは言うまでもない。
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2006年11月22日

The Controllers / Next In Line

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サザンソウルグループを代表するコントローラーズ3rdアルバム(80年産)。
南部産にもかかわらず洗練されたセンスが光る好盤だ。

全8曲収録で、アップ4曲・バラード4曲がバランス良く配置されており、

アップはディスコサウンドの影響が見え隠れするものの、
アニータ・ワードのRing My Bellを限りなく真っ黒くした「Let Me Entertain You」や、
ギターカッティングが気持ちいい軽快なミディアム「Gunning For Your Love」が良い。

バラードはどの曲も力作揃いで、
失恋の痛手を切実に歌いきる「We Don't」や「If Tears Were Pennies」、
1st収録の「Somebody's Gotta Win」に匹敵する美メロと独特のメロウネスで攻める「Hurt Again By Love」
と、聞くたびに熱いモノが胸にこみ上げてくる。

1st『In Controll』に負けず劣らず、素晴らしい作品ではないだろうか。
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2006年11月19日

Lifestyle

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フィラデルフィア出身の5人組、ライフスタイル唯一の作品(77年産)。

まさにフィリーサウンドを具体化したようなダンサーからスローが全8曲、
最高の曲順で並んでいる。

特徴的なのは、ほとんどの曲をメンバーが手がけている点と、
シグマ・サウンド・スタジオでレコーディングしているものの、
フィリーを代表する人材が関わっていないという点だ。

それでこれだけの傑作アルバムを作り上げてしまうのだから、
相当な実力のあるグループであることは、ソウル好事家には周知の事実であり、
なぜアルバム一枚しか残せなかったのかが、まったくもって不思議でならない。

A面の躍動感あるフィリーダンサー3曲連続するさまはまさに圧巻であり、
続くバラードで落とすニクい演出がタマラない。
またB面のアップ、バラード、ミディアムのバランスの良さも言うことがない。

1曲1曲取ってもクォリティが高く、アップでは「Katrina」、
スローでは「I'm Gonna Love You Girl」が最高点をマークしてしまった。

なんでCD化されないんでしょうか?
posted by xylitol at 22:56| Comment(2) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月15日

The Manhattans / A Million To One

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マンハッタンズ72年産4枚目。
脳腫瘍で亡くなったジョージ・スミスからジェラルド・アルストンにリード・ヴォーカルが代わり、
南部メンフィスにて録音されたアルバム。

サム・クック直系の伸びやかで芯のあるジェラルド・アルストンの安定した歌声が、
この時点で完成されているのが驚きだ。

やはり素晴らしいリードを堪能するにはバラードが欠かせないが、
タイトル曲「A Million To One」のシンプルでいて深みのある味わいは何事にも変えがたく、
何度となく聞いては、心の奥底をゆさぶられてしまうほどの傑作バラードに仕上がっている。

他にもウィンフレッド”ブルー”ラヴェットが手がけた「One Life To Live」や、
せつないメロが胸を打つ「It's The Only Way」、「Cry If You Wanna Cry」など、
半数を占めるミディアム〜スロウナンバーの出来が最高で、
決して甘さだけに流されない正統なソウルバラードが堪能できる。

またアップでは、ノーザンテイストの「I Can't Stand For You To Leave Me」が良い。
posted by xylitol at 23:53| Comment(3) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月12日

The Presidents / 5-10-15-20-25-30 Years Of Love

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ワシントンDC出身の3人組プレジデンツ唯一のアルバム(70年産)。
プロデューサーはヴァン・マッコイ。

全体の印象はあまり黒くなく、さわやかなポップテイストで統一されており、
60年代のモータウン同様、白人のマーケットを意識したのだろうと思われる。
特にヴァン・マッコイ作の数曲は、それが顕著に表れているが、
悪い印象は無く、プレジデンツのコーラスにとてもよくマッチしていて良い。

また、メンバーが手がけたタイトル曲「5-10-15-20」や「This Is My Dream World」などは、
さわやかなコーラスと美メロが、ヴァン・マッコイの曲を凌駕するほどの名曲に仕上がっていて、
甘茶好きには「見逃し厳禁」な名曲に仕上がっている。

いつまでたってもCD化されないため、ちょっと値がはるオリジナル盤で購入してしまったが、
一日もはやくCD化されることを願ってます。
posted by xylitol at 23:09| Comment(6) | TrackBack(0) | 甘茶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月08日

Harold Melvin & The Blue Notes / Wake Up Everybody

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ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツの75年産、4thアルバム。
彼らがまさに絶頂期であることを証明した作品だ。

ギャンブル&ハフのプロデュースのもと、
マクファデン&ホワイトヘッドのすばらしいソングライティングや、
ボビー・マーティン、ノーマン・ハリスの手がける華麗なまでのアレンジメント、
いつになく緊張感・緊迫感を感じるMFSBの完璧なまでの演奏、
そして気合十分のテディ・ペンダーグラスのバリトン・ヴォーカルが見事に合わさり、
世紀をまたぐ傑作を生んだ、と言っても過言ではない。

メッセージ色の強いミディアムテンポのタイトル曲「Wake Up Everybody」や、
野生的で熱いテディペンのヴォーカルがすごい「Keep On Lovin' You」、
「Don't Leave Me This Way」「Tell The World How I Feel About 'Cha Baby」のフィリーダンサー、
メロウナンバーの定番「You Know How To Make Me Feel So Good」と、
全7曲収録で、飽きさせることをまったく知らない。

女性歌手シャロン・ペイジをまるまる1曲フューチャーした
「I'm Searching For A Love」に多少の疑問は残るものの、
徹頭徹尾一定のテンションを保った、フィリーにとっての金字塔的一枚だ。
posted by xylitol at 23:38| Comment(2) | TrackBack(0) | SOUL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月02日

The Glass House / Inside The Glass House

glasshouse.jpg

デトロイト出身の男女混合4人組グラス・ハウスの1st(71年産)。
先日再発CDにて購入。

主にバラードのリードを担当するタイ・ハンターのエモーショナルな歌声が最高だ。

ドゥーアップを丹念に熟成させたような最高級のバラード
「Look What We've Done To Love」で幕を開け、
同ムードで攻めてくる「You Ain't Livin' Unless You're Lovin'」、
エディ・ホールマンのバージョンで有名な「Hey There Lonely Girl」のカバーが最高で、
タイ・ハンターの優しい語り口がなんともタマラなく、耳を刺激する。

他の曲はミディアム〜アップもので、主に女性メンバー2人のリードによるもの。
インヴィクタスらしい力強いノーザン・ダンサー「Touch Me Jesus」が良い。

ハイライトが前半に集中しすぎたせいで、後半はタレてしまうが、
バラード3曲だけでも聞く価値はあるアルバムだ。
posted by xylitol at 00:06| Comment(4) | TrackBack(0) | 甘茶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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