2006年10月29日

Redd Hott / #1

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インディアナポリス出身のファンクバンドRedd Hott唯一の作品(82年産)。
先日再発紙ジャケCDにて購入。

若かりし頃のベイビーフェイスやダリル・シモンズ、レジー・グリフィンが在籍していたとのこと。

前身グループのマンチャイルドでの下積み時代やプロデューサーのジョージ・カーとの出会い、
そして何と言ってもリード・シンガーのK・フラッシュ・フェレルの素晴らしい歌いっぷりが、
このアルバムを傑作に導いたのではないかと思う。

アップものでは、冒頭1曲目「Ecstasy」がとにかく素晴らしく、
小気味いいギターカッティングとボトムを落としたリズム、
少ししゃがれ気味のリードボーカルのダイナミックさに思わず腰が動いてしまう。

また、同系統の「Coming Out To Get You」や「Flashin' At You」による
粘着質のあるファンクが気持ちよくクセになる。

スローは股々素晴らしく、
「You For Me」「Love Is For Keeps」「Remember」3曲とも最高で、
バラードを得意とするジョージ・カーの手腕が発揮されており、
情感たっぷりのリードと片手間に終わっていないコーラスワーク、艶のあるサウンドと、
ファンクバンドがやらかす傑作バラードが見事に完成されている。

80年代ファンクの凄まじさをいやがうえにも思いしらされる1枚だ。
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2006年10月25日

V.A. / The Master Of The Masterpiece  The Very Best Of Mr. Patrick Adams

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ニューヨークのダンスシーンを切り拓いたプロデューサー、
パトリック・アダムスの自身のレーベル「P&P」からリリースされたベスト盤。
(2006年リリース。CD2枚組)

Disc1は、78年以前にリリースされた曲を10曲収録。
一世を風靡したフィリーソウルをフォローした曲調のものが多数あり、

マイナー調の落ち着いたミディアムダンサーDay Break「Everything Man」や、
CARESSのバージョンでも知られる、さわやかでいて甘々なダンサー
Pete Warner「I Just Want To Spend My Life With You」、
トロピカルなくせに何故かマイナー・ダンサーなこれまたDay Breakの「I Need Love」、
ダンクラに認定してもいいDonna McGhee「It Ain't No Big Thing」、
Four Below Zero「My Baby's Got E.S.P.」と
トータルタイム40分程度だが、中身がギュッと濃縮されていて美味しい。

またDisc2は、78年以降の作品を8曲収録。
ハウスの雛形と思われるBumblebee Unlimited「Lady Bug」や、
ジョセリン・ブラウンが在籍していたNYCスタイルのファンク
Musique「In The Bush」といった、キワモノが収録されているが、
メロディーを捨て、スタイルやトレンドに走ってしまった感が強く、
Disk1の圧倒的な輝きのまえでは、霞むしかないといった具合だ。

とはいうものの、パトリック・アダムスの一連の仕事を時間軸で聞けるのだから、
ダンス・ミュージックの一端を知るうえで、価値のある重要な作品だと思う。
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2006年10月22日

The Meters

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ニューオリンズを代表するファンクバンド、ミーターズの1st(69年産)。

ギター、ベース、ドラムス、そしてオルガンという、いたってシンプルな形態ではあるものの、
タイトで乾いたビートが印象的なグループだ。ちなみに全曲インスト。

代表曲「Cissy Strut」やデビュー曲「Sophisticated Cissy」、
ジョー・モデリステのドラムスにシビレる、ブレイクビーツ入りの「Here Comes The Meter Man」、
スライ&ザ・ファミリーストーンのカバー「Sing A Simple Song」など、

俊敏さとゆるさを兼ね備えた、飾りなしまじりっ気なしの
純度100パーセントなディープファンクが堪能できる。

こういったシンプルかつ大胆でグルーヴィーなFUNKを聞かせられるのは、
相当の技術力が無いと務まらないと思うのだが、
それをいとも簡単にやってのけるのが、ミーターズのスゴさであり魅力である。

これを今の時代に継承しているのはレッチリではないかと俺は思う。
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2006年10月19日

V.A. / The Spirit Of Philadelphia

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英expansionから2002年にリリースされたフィリーソウルコンピ。
P.I.R.とワーナー系列の音源以外でまとめた、
いかにもイギリス人らしい、細かいところにも手が届くいい仕事ぶりを発揮している。

全18曲収録で、72年から78年産のフィリー黄金期の作品が収録されており、
オージェイズやスリー・ディグリーズのような大ヒット曲は無いが、
マニアもうなるようなレア曲が所狭しと配されている。

どの曲も素晴らしいのだが、
淡白ながらもさわやかな印象を残すRevelation「We've Got To Survive」や、
「涙のディスコティック」だけではないThe Philly Devotionsのディスコナンバー「Hurt So Bad」、
Touch Of Classによる涙のディスコティック「I Just Can't Say Goodbye」、
ノーマンハリスの絶妙なアレンジと曲の素晴らしさにヤラレるThe Whispers「Will You Be Mine」がよい。

そして何と言っても、ミディアムテンポのズンドコリズムでスモーキーロビンソン似の裏声で唄う
Little Dooley「(It's Got To Be) Now Or Never」が出色の出来だ。
数年前山下達郎氏のサンデーソングブックでかかり、とても感銘をうけた1曲だけに、
このCDに収録されたのが個人的にかなりうれしいレア名曲だ。

他にもThe Joneses「Who Love You」やGloria Gaynor「This Love Affair」、
Jermaine Jackson「Good For The Gander」など
フィラデルフィアの光輝く華麗な音世界が楽しめる一枚だ。
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2006年10月15日

V.A. / Modern Soul Connoisseurs

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以前ネオンパークさんが自身のブログで紹介していたモダンソウルコンピ(2002年リリース)。
ちなみにネオンパークさんのレヴューはこちら

70年代〜80年初頭のアーバンなモダンソウルが全20曲収録。
どの曲も大人のマナーをわきまえながらも、一定のクォリティーを保っているため、
全体を通して破綻が無くスムーズに聞ける好盤に仕上がっている。

どの曲も良いのだが、特に素晴らしかった曲をピックアップすると...

ベテランの余裕を感じさせるGene Chandler「Let Me Make Love To You」や、
南部のグループMG'sを率いていたとは思えないほどの洗礼されたアーバンソウルを聞かせてくれる
Booker T.Jones「The Best Of You」、

語りとディレイを効かせたギターのイントロと、男なのか女なのか判別しにくい歌声がイカす
Jesse James「If You Want A Love Affair」、

カシーフの手がけたマリン度の高い80'sメロウサウンドと美メロ、
サウンドと見事調和したヴォーカルと多重コーラスが最高に気持ちいい
Howard Johnson「Keeping Love New」(この人Niteflyteの片割れなのね)、

と、他にもCollins & CollinsやGloria Scott、Marvin GayeやTopicsなどの
「大人のフリーソウル」を堪能できる一枚だ。
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2006年10月10日

Jackson 5 / Third Album & Maybe Tomorrow

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ジャクソン・ファイヴの3枚目と4枚目を2in1したイギリス盤再発CD(2000年リリ−ス)。
CDパッケージの作りが今まで見た(触った)ことのない形のものなので、
イギリス人凝ってるな〜と、ひとりでうなってしまった。

1曲目から11曲目までは、『Third Album』(70年産)、
12曲目から22曲目までは、『Maybe Tomorrow』(71年産)という構成。

『Third Album』は「I'll Be There」という大ヒット曲があるものの、
全体のまとまりが無く、時間をあまりかけずに製作されたのではないかと、変に詮索してしまった。
しかしそんな中でも、デルフォニックスのカバー「Ready Or Not」や、
HIPHOPフリークやフリーソウル好きに人気の高い「Darling Dear」が甘さを加味した作りで良い。

『Maybe Tomorrow』のほうは、数曲の持つメロウ・フレーヴァーが最高で、
エレキシタールとコーラスのイントロからせつなさ満載のタイトル曲「Maybe Tomorrow」はもとより、
マイケルの所々フラット気味になるヴォーカルが、
逆に鬼気迫るものを感じる傑作「Never Can Say Goodbye」
(アレンジがGENE PAGEなのね、フルートが肝!)、

『Ultimate Breaks & Beats』で紹介され、HIPHOPフリークに愛されたダンサー「It's Great To Be Here」、
オザケンネタで知られる「I Will Find A Way」と美味しい曲が多数あり良い。

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2006年10月07日

Hearts Of Stone / Stop The World - We Wanna Get On...

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モータウン傘下のV.I.P.からリリースされた、4人組コーラスグループの唯一の作品(70年産)。
先日再発CDにて購入。

彼らの持ち味でもある、若々しく清々しいコーラスワークと、
デトロイト産モータウンサウンドが、見事に合致した好盤だ。

全11曲入り。オリジナルは6曲、カバーは5曲という構成。

冒頭オリジナル3曲の時点で、このアルバムの出来や彼らの実力が約束されており、
「It's A Lonesome Road」のノーザンダンサー、
フリーソウルで人気が出た「If I Could Give You The World」、
ミディアムの「Would You Take A Dime From A Poor Man」と、
3曲とも最高の出来だ。

また、甘さと少々のほろ苦さを持ったバラード「Yesterday's Love Is Over」、
「One Day」もなかなかの美味だ。

5曲のカバーのうち、ホリーズの「He Ain't Heavy, He's My Brother」、
ブレンダ・ホロウェイの「You've Made Me So Very Happy」などは、
若さに任せた勢いだけではなく、実に腰を落ち着かせた歌唱を聞かせてくれる。

そしてなんといっても、このアルバムの目玉といってもよい、
Jrウォーカーの「What Does It Take」のカバーが素晴らしい!
原曲の持つせつなさを、瑞々しいコーラスで埋め尽くし、
見事に原曲以上の出来にした傑作だ。

ちなみに俺の買ったCDは日本盤の再発CDだったのだが、
ジャケットの紙質や全体のデザイン、帯やインナーの色使いなど、
スタッフの手間とこだわりを感じさせる、実に良い仕事だと思った。
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2006年10月04日

V.A. / Soulful Thangs Vol.5

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甘茶ソウルコンピの最高峰『Soulful Thangs』(以下ST)シリーズ第5弾(2006年リリース)。
コケティッシュなラテン女がM字開脚しているジャケがなんともイカす。

全22曲入り。STだけあって、どの曲も粒ぞろいで、約80分の甘茶ワールドが堪能できる。

ユージンレコード似の裏声とBメロを歌うバリトン、
そしてスカスカなサウンドに、チープなシンセがやるせない
The Mighty Majors「You Can Never Go Back(To A Love That's Lost)」や、

アダルトな雰囲気と、リードのソウル度の高さに舌を巻くバラード
Gods Gift To Woman「Stop To Think It Over」、

甘茶好きに人気が高い、美メロとコーラスで聞かせる
Freedom Machine「Stop Doubting My Love」、

地声と裏声をたくみに操りせつなさを表現した、イカしたグループ名を持つ
Vitamin E「Sharing」、

イントゥルーダーズ「I Wanna Know Your Name」を文字通り催眠術にかけたような、
繊細な世界から抜け出せなくなるHypnotics「Music To Make Love To」、

なんとなくCKBっぽいラテンソウルJoe Jama「Angelito」、

完全に70's甘茶ソウルを意識した作りのミディアムナンバー
Archie Bell & The Drells「Girls Grow Up Faster Than Boys」、

Jr.ウォーカー「What Does It Take」をよりせつなくメロウに仕上げた
Mandrill「Too Late」と
他にも良曲が多数収録されており、素晴らしい出来となっている。

やはりSTは最高だ!ちなみにzoukyさんのレビューはこちら
posted by xylitol at 22:32| Comment(6) | TrackBack(0) | 甘茶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月01日

Zapp

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オハイオ出身のファンクバンドZAPPの1st(80年産)。

全6曲入りで、トークボックスやシンセを使った、
いわゆるZAPPサウンドはまだ確立されておらず、息をひそめている印象を受けるが、
その分生音のファンクを楽しめる、良い作品だ。

執拗なまでのリズムループと、トークボックスを使い、
初期ZAPPの代表曲となった「More Bounce To The Ounce」や、
すかした感じの「Brand New PPlayer」(なぜかPが2つってとこがミソ)、

2PAC「Keep Ya Head Up」や、S.C.C.「U Gotta Deal Wit Dis (Gangsta Luv)」の
サンプリング・ソースにもなっている、
さわやかなメロウチューン「Be Alright」が最高に気持ちいい。

またニューオリンズ風シャッフル「Coming Home」も彼らのルーツを知る上で興味深い1曲だ。

何かやらかしてくれそうな男達のFUNKがここにある!
そんなことを感じずにはいられない1枚だ。

posted by xylitol at 17:50| Comment(2) | TrackBack(0) | FUNK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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